敏腕女性刑事&安楽椅子主夫探偵のコンビの活躍を描く連作短編ミステリ。
「ミステリなふたり」の続編ということだが、実は前作は読んでない。
この作品、キャラクタ設定が相当おふざけ状態でなかなか面白い。超美人&キツイ物言い&画期的推理で難事件をバサバサと解決してゆく女刑事の造形も面白いが、それを影でサポートしている主夫役の描写もよい感じにまとまっているのだ。(女刑事がやたらツンデレ系でマンガ調なのはちょっとどうかな。)
提示される謎はかなり変わったひねりが利いているもの。ただし、決して本格ミステリではないので、謎の解決プロセス自体はかなり強引、というより、いわばあてずっぽうだ。読者としては、謎の解明に得心するというよりは、目の前で謎がバッサリとなくなっていくさまを楽しむ、という形か。
さて、短編のタイトルだが、これがまたふるっている。古今東西の名作のタイトルをもじっているのだ。ストーリはあまり関係ないが、笑えます。
- ヌイグルミはなぜ吊るされる? →高木彬光
- 捌くのはだれか? →プロンジーニ
- なぜ庭師に頼まなかったのか? →クリスティ
- 出勤当時の服装は? →ウォー
- 彼女は誰を殺したか? →?
- 汚い部屋はいかに清掃されたか? →都築道夫
- 熊犬はなにを見たか? →鮎川哲也
- 京堂警部補に知らせますか? →アーチャー