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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
良質の教養書,
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レビュー対象商品: もっとも美しい数学 ゲーム理論 (単行本)
本書の帯に「科学の先端を探検する、文科系もやさしいスリリングな「知」の一冊」とあるが、まさにこのブラーブに恥じない良質の教養書である。原著タイトルには“The Modern Quest for A Code of Nature”とあるから、「自然に潜む暗号の解読を求めて」という意味にも理解できる。本書はまさに暗号の読解に挑む人間の知の冒険史とも言える。本書を読了して、あらためて欧米の科学ジャーナリズムの力量に感服した。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
本のタイトルと中身があってない,
By かとりぶた (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: もっとも美しい数学 ゲーム理論 (文春文庫) (文庫)
Amazonでは意外に評価が高くてびっくり。私にとっては期待外れ。というかタイトル負け。ゲーム理論の数学的な美しさについてほとんど触れていない。というか数学的な記述自体ほとんどない。ゲーム理論が多くの分野に貢献しているらしいことは分かるが、そういう本ならこのタイトルはないと思う。
27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「知」のネットワーク,
By izumone (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: もっとも美しい数学 ゲーム理論 (単行本)
例えば友人が新郎となる結婚式に出席したとき,新婦側の来賓席に取引先の担当者が座っていたりして,世の中の「縁」を感じることがある。本書は,ゲーム理論という「世界を調べるためのツール」を取りあげ,それがどのような研究から生まれ,どのような分野に応用され,発展していったかを示したものである。理論そのものを詳説するよりも,それがどう使われてきたのかを研究者のエピソードなどもまじえて描くことで,理論の輪郭を浮き彫りにしようとしているようだ。各章のタイトルは「フォン・ノイマンと「ゲーム」」,「ジョン・ナッシュと「均衡」」のように,学者と提唱した鍵概念が並列されるかたちでつけられている。 驚くのはその顔ぶれの広さだ。アダム・スミスやジークムント・フロイトが取りあげられている。さらには,アイザック・アシモフやハリ・セルダンの名前までが章のタイトルに現れている。アシモフがSF小説「ファウンデーション」で,登場人物のハリ・セルダンに「心理歴史学」を論じさせたのは,ナッシュが動的均衡理論を発表する前らしいのだが,本書では両者に「見えざる手」以来の通底する考え方を見いだしている。その流れは「ネットワーク理論」などにまで連なっているという。 それにしても随分奔放な取り合わせだと思う。個人的な読書体験を書かせてもらうと,かつて銀河帝国の興亡に胸躍らせ,最近ではスモールワールドネットワークの不思議さを楽しんだ。それらは全く別のものだと端から思っていたが,数奇な人生を送った「囚人のジレンマ」の考案者のつくり出した学問で結びつけられて,一冊の本に収められているさまに,友人の結婚式で感じたような縁の不思議さを感じた。
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