とても使い勝手の良い便覧です。前に出ていた本を増補し品目はさらにたくさん網羅されています。前にもレビューした時に感じたのですが、写真はとても良い物を掲載してくれています。野菜・果物の選び方にとても参考になります。
この本の特徴は分類が実物、葉物、根菜、茎葉を食べるものなど体系づけてあるだけでなく品目ごとの品種の紹介に今回、力を入れてくれたようです。例えば新顔野菜たち。最近店頭で見かけるようになった野菜、例えば三角錐のような形をした黄色いブロッコリー「ロマネスコ」といい、ピクルスやシチューなどで彩どりがきれいな一品であるとか、ギザギザのいかついこれは何じゃらホイ?といえば「しかくまめ」というパリパリした美味しい豆だったりします。
今回本当に便利だと思ったのが「食べ合わせ」の項目。各ページ下段に紹介されていますが、その野菜と組み合わせる多品目の野菜、魚などにより老化防止・高血圧予防・視力維持などの効能が紹介されています。また、その反対に「相殺効果」つまり食べ合わせることでAまたはBのどちらかの品目の効能が失ってしまう食べ合わせについても紹介しています。これは便利ですね。
トピックとして地方野菜も紹介されています。沖縄野菜・なにわ野菜・加賀能登野菜・江戸野菜・山形野菜など滋味溢れる個性的な野菜群をそれぞれ紹介しています。単品大量生産の時代に消えかけていた野菜が少しずつ復活。また広く全国に広がりつつあります。
この本の各ページで一番役立つのは各野菜の保存法が紹介されていることではないでしょうか?少子高齢化で世帯数が減少している昨今、使い残してしまった時の保存はとても大事なことです。私は農家のおじさんですからここでキュウリの保存について書きますね。キュウリは冷気や乾燥が大嫌い。必ず袋に入れて口を止めへたを上にして立てて保存しましょう。良くスーパーで袋詰めされたキュウリがへたを下にして袋詰めされています。これは最悪です。特に真夏ではその違いがてき面に判ると思いますよ。
本当に多品目を網羅し1品目ごとの多品種も網羅した使える一冊です。この本が星ひとつなんてもったいないと思いレビューさせてもらいました。こんな時代です、おいしいものは努力して探しましょう。そのお手伝いに最適な一冊です。みなさんもどうぞ。