数年前に千葉の本八幡スターレーンで山本幸治プロのワンポイントレッスンを受けたことがあります。いくつか指摘を受けましたが、最も記憶に残っているのは、カップリストどころかリストをブロークン気味にすることによってサム(親指)を抜けやすくし強い回転(revolution)のボールを投げる方法を教わったことです(サムを抜いた後フィンガー(中指・薬指)がボールの重さに負けず、しっかり支え前方に押し出すのが肝要です)。強い回転を生み出すためにはカップリストでなければならないという常識を覆す、まさに目から鱗の革命(revolution)的教えでした。私のようなど素人に対しても真剣かつ丁寧な態度で接していただき、それ以来ファンになりました。山本プロが、そのひょうきんな親しみやすいキャラで、NHK趣味悠々のボウリング講師をつとめたり、JPBAの広報部長としてボウリング普及に大活躍されていることは周知の通りです。個人的には昨今のボウリング再ブームは山本プロの貢献によるものが大きいと思っています。しかしそれは仮の一面に過ぎません。山本プロの真の姿は、日本のプロボウリング界きっての理論派、PBA研究家であることです。さて本書は、どちらかと言えば、前者の立場でボウリング人口の裾野拡大の為に、入門者からせいぜいアベ170〜180くらいのボウラーを対象に書かれた教科書のようです。とはいえ「第5章 症例パターン別対処法」などは貴重です。私もいくつも該当症例があり「なるほどなぁ」とうなずくこと頻りでした。もし本書に飽き足らない中・上級者であれば、「BOWLING技術選集Remix」の第2巻および第4巻を読むと良いでしょう。この辺りになるとは山本プロの独壇場です。…おしまいに、本書でひとつどうしても気になることがあるので言っておきます。「表紙の女の子の写真がちょっと怖いよぉ〜」(失礼しました)。