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もっと、わたしを (幻冬舎文庫)
 
 

もっと、わたしを (幻冬舎文庫) [文庫]

平 安寿子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

優柔不断、プライド高過ぎ、なりゆき任せ、自意識過剰、自己中心。不器用な五人五様の煩悩がすれ違ったとき、少しだけ人生が動きだす。「自分らしく」生きようとする人のダサさとせつなさを描く、待望の書き下ろし小説! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

口べた堅太り優柔不断。お世辞にもモテるとは言えない真佐彦がトイレに監禁されたのは、なんと彼女に二股がバレたから。ドアの外で二人の女が言い争うド修羅場の中、いつしか真佐彦は「自分が求められている」幸せを感じ始めて―。イケてない五人五様の人生を、優しさとユーモアで描き出す、著者真骨頂の傑作リレー小説。

登録情報

  • 文庫: 338ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2006/08)
  • ISBN-10: 4344408292
  • ISBN-13: 978-4344408296
  • 発売日: 2006/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.2 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 世の中には「あいつ何考えて生きてんだろう?」「あの二人どうして付き合ってるんだろう?」と素朴な疑問を抱かせる人間やカップルがいる。本書は、そうした“ちょっと疑問な”男女5人をそれぞれの話の主人公とした連作短編である。5つの短編の登場人物や舞台は少しずつ重なっていて、ひとつの日常世界を形作っている。つまり決して“疑問な”男女をピックアップした訳ではなく、意外にわれわれの日常生活を切り取れば“疑問な”人間、カップルが当たり前に存在するのである。人から見ればあなただってそうかもしれない。

 優柔不断男、自己チュー男、なりゆき男、美形貧乏くじ女、媚びまくり女...こうした主人公と付き合う相手や友人達も“ちょっと疑問な”人たちばかり。読み始めは、あまりにステレオタイプな人物像と、コメディ過ぎるシチュエーションにちょっと辟易するかもしれない。でも読み進めていくと、それぞれの主人公が表層に纏う“疑問な”人物像は自覚的な戦略であり、人との付き合いは打算であることが透けて見えてくる。そしてこの小説が面白いのは、そうした戦略や打算に主人公が一度は疑問を持ち、ご破算にした上で、結局は戦略や打算を必然的なもの、自らの生き方として積極的に選び取っていく、その姿にある。この二段構えが、「?(疑問符)」の人間を「!(感嘆符)」の人間に変換している。深く、ポジティブな小説である。
 5つの短編は作品によって出来に多少バラツキが見られる。やはり女性を主人公としたものが良く書けていると思った。

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By シロフォン トップ1000レビュアー
形式:文庫
身近にいるようないないような五人の主人公たちが微妙に関わりあうリレー小説。著者の作品を読んだのは初めてだが、普通の何気ない日常生活をドラマに仕立てるというタイプのエンターテイメントを書く人たちの中で、かなり達者な書き手なのではと感じた。

「日常生活をドラマに仕立てる」と書いたが、それがとても自然でおもしろくて、

   ・無理のある展開や起伏

   ・無理のある笑いや涙

   ・無理のある読者をひきつけるためのしかけ

といったものが目につかない。全くないとは言えないだろうけれど、文章の達者さとリズムのよさでつるりとひっかかりなく読めてしまう。あまりにつるつる読めるせいで、せっかくの旨みを味わい損ねる可能性があるから(自分がそうだった)、二度読まれることをぜひおすすめしたい。

タイトルどおり、「もっと、わたしを」と願う人たちの物語なのだが、一方で、著者自身の「もっと、わたしを」という下心、計算高さのようなものが感じられず、好ましかった。だからたとえ打算的な女性が出てきても、読後感は爽快で気持ちがいいのだと思う。想像に反し、著者はものすごい野心家で功名心の強い人だったりするかもしれないが(であればさらに感心する)、それが透けない技術力をもっている。爽快感の理由の一端はそこにあると思う。

リレー小説なので、次の主人公は誰だろうというのが楽しみだったし、前の主人公が顔を出して消息を知らせてくれるのもおもしろかった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
仕事に、恋に、子育てに生きるそれぞれ「優柔不断」「プライド高過ぎ」「なりゆき任せ」「自意識過剰」「自己中心」な5人の男女を活写する連作短編集。まるで悪意がこもっているかのような辛辣な人物造形の果てに浮かび上がってくるのは実人生の深い味わい。クスクス笑っているうちに少ししんみり、やがて勇気が湧いてくる。特に3話目と5話目は絶品。それぞれの話のつながり方も意外なところを突いてくる。非ミステリーでこれほど面白い小説とは久しぶりに出会いました。
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最近のカスタマーレビュー
さわやか上等〜〜
あったかかったー。

最初の一作ではそこまで?と思った男性の魅力がわかったり、
女性との結末がわかったり。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: pampino
5人のそれぞれの物語☆
5人の主人公が関わりあうリレー小説。この方の作品を読むのは初めてでしたが面白く他の作品も読みたくなりました。
投稿日: 19か月前 投稿者: みい
もっと、わたしを
短編かと思っていたらちょっとずつつながっていた。
特別な驚きや感動はないけど、安心して読める一冊。
投稿日: 2010/4/5 投稿者: xx
なかなか良い
初めてこの方の本を読みましたが、この話はなかなか面白く読めました。
少し前に恩田陸さんのドミノを読んだのですがちょっと似てる気がしました。... 続きを読む
投稿日: 2009/3/17 投稿者: momokun
゛たれもが、もっと、わたしを。
なぜかもててしまったブサイク男、イケメンがあだになった男、性格のわるい人にほれた男、顔やスタイルをコンプレックスにしている美女、そして涙を武器に生きてきた女性の五... 続きを読む
投稿日: 2007/7/16 投稿者: ピントゥリッキオ
“疑問な”男女の戦略と打算をポジティブに描く
... 続きを読む
投稿日: 2006/9/11 投稿者: 盥アットマーク
面白い
すごく面白い。

どの主人公も自分の表層にあるものをしっかりと自覚し、

そしてそれを自分の武器にしている。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/9 投稿者: なおっち
それぞれのラストに、それぞれの笑顔が♪
人からなんと言われようと、不器用にしか生きられない人がいる。

優柔不断な人もいる。うらやましがられる容姿が、逆にコンプレックス... 続きを読む
投稿日: 2006/9/3 投稿者: ゆこりん
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