原作者の岩崎夏海はもともと秋元一派だし、そのベストセラーを秋元康が統括して
前田敦子、峯岸みなみを主演に映画化する。
もとは峯岸みなみを想定して書かれた原作のようだが、いずれにしても乗りに乗る「AKB」関連
の1本である。
田中誠監督はどうも「当たり外れ」があるが、本作については「バランス良くまとめた」イメージだ。
撮影に行定組の常連、中山光一を起用しているが、冬の景色(撮影は2011年1月と2月)を
VFXで夏空に変えるため、あまり見せ場がなかった。
HDの映像力は流石だが、これを活かす場面がほとんどなかったのは残念。
前田敦子の初主演作品ということだが、今までも連ドラや本編での小さな役をこなしているので、
良い芝居だったと思う。みなみ役はともかく、両親とかが1秒も登場しないのは不自然だったが・・・
特典ディスクはDVDだが、ここに収録されているメイキングは素晴らしい。
本編を上回る感動を得られるので(笑)、購入するならば2枚組をお勧めする。
メイキングは普通、舞台裏を紹介するものだが、この監督は何と入江悠が務めている。
本編、メイキングともに日本映画界の主力級を持ってくるとは、流石AKB関連作品である。
大泉洋が「繋がりはともかくとして、感動した」と語っているが、まさにシーンごとの
芝居は凄く良く出来ている。俳優は映画の「花形」であるが、製作現場では監督の「コマ」
でしかない。AKBのふたりや川口春奈はほぼ映画本格デビュー作であり、
もっと順撮りをしていくとかの工夫があったら傑作になったかも知れない。
他、大泉洋爆発の座談会なども楽しい。星は3つです。