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もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら
 
 

もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら [単行本(ソフトカバー)]

田代 真人 , 藤咲 ユイ , 池田 信夫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

小泉ジュニアを主人公とする近未来政治マンガ。危機は2015年に起きる。

主民党は2011年に起きた東日本大震災への対応のまずさによって国民の信頼を失い、2013年の総選挙で敗北。民自党が政権を奪還したが、巨額の政府赤字を抱えて財政再建は一向に進まず、2015年、国債が大量に売れ残る「札割れ」が起きる。

山垣首相は「財政非常事態」を宣言し、売れ残った国債はすべて日本銀行に引き受けさせた。しかし、この日銀引き受けが「財政破綻」のシグナルを市場に送ることになり、邦銀が一斉に国債売却に走った。

長い間デフレが続いていた日本経済は一転、急速なインフレに突入していく。外資系ファンドは大規模な空売りを仕掛け、国債価格は暴落、長期金利は跳ね上がった。インフレを怖れた消費者の買占めや、金融機関への取り付けが相次いだ。この非常事態に行われた民自党総裁選で、山垣が後継指名した岩原信輝を僅差で破って小泉進次郎が次期総裁に就任した。

小泉は、サッチャー英国元首相が保守党党首に就任した際、ハイエクの『自由の条件』をブリーフケースから取り出したのにあやかって、ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』をテレビカメラの前で掲げた。フリードマンが主張した農業補助金の廃止から負の所得税までの政策を「10の約束」として打ち出した。

『資本主義と自由』が出版されたのは1962年。2012年でちょうど半世紀となるが、その内容は今でも驚くほど新鮮だ。

小泉首相は国家公務員の人件費大幅削減、社会保障、公的年金の抜本的見直しなどを掲げて正面突破を図るが、国家公務員の労組はゼネストで対抗。国会は混乱し、世情は騒然とした状況になっていく。

池田信夫の有料メールマガジンで連載して好評だった近未来フィクションを若手漫画家の藤咲ユイが劇画化した。

内容(「BOOK」データベースより)

政治には夢がある。こんな日本をつくろうよ!2015年。首相となった小泉ジュニアは国家破綻の危機にどう対処したか。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 230ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2011/11/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822248712
  • ISBN-13: 978-4822248710
  • 発売日: 2011/11/25
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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日経が池田氏と手を組んで「もしドラ」の二匹目のどじょうを狙うとは驚いたが、池田氏が劇画という媒体を使ってフリードマン理論をどの程度描いているか興味があったので、つい購入してしまった。プロットはなかなかよく練られており、10代後半からアニメ等ほとんど見たことが無かったので、表現の良し悪しはわからないが、全体としては新鮮な印象を受けた。

「資本主義と自由」の中でフリードマンが提案した14の政策を現代の日本にうまく当てはめて説明している。最後の解説欄は、極めて簡潔且つ明快に纏められており秀逸である。これらの政策は、市場原理主義者が「新自由主義」の名の下に格差拡大と弱者切捨てを推進しているという誤解を生み、OWS運動にまで発展しているが、真に人間を幸福にする制度として考案されたものであることを正しく描写している池田氏を評価したい。

但し、経済学の基本的な観点から残念な点があると思われるので、2点だけ感想を述べたい。

(1)フリードマンは経済学に数々の新しい概念を吹き込んだが、本書は核心となるマネタリズムについてほとんど触れずに進行している点である。サミュエルソンは「フリードマンの最大の過ちはフィッシャーの交換方程式を皆に思い出させたことである」とのたもうたが、フリードマンはもう一つの金字塔である「米国金融史1867-1960」では膨大な実証研究を行い、貨幣の非中立性を確信するに至った。特に大恐慌時のサーベイで、裁量的な財政政策により不況から脱出したというそれまで信じられていた常識を突き崩すきっかけを造った。フリードマン以後において、フリードマンから影響を受けていない経済学者はほとんどいない(但し、ガラパゴス・ケインジアンの多い日本は例外である)。フリードマンは裁量よりもルールを重んじた。例えば、マンキューは「マクロ経済学」の「ルール対裁量」の欄で3つの金融政策ルールを示している(A)フリードマンのk%ルール(B)名目GDP目標(C)インフレ目標であるが、日本では3つともまともに検討された試しはない。

(2)本書では2015年に国債が暴落し、デフォルトを避けるため日銀の国債引受は300兆円に達し、物価は3ヶ月で3倍になる事態が描かれているが、このようなシナリオは短期的には想定し難い。その理由は[1]国のバランス・シートでは600〜700兆円の世界最大の資産が存在し、純債務額は総債務額の1/3程度である。[2]国債保有の内訳をみると郵貯・簡保・GPIFで約5割、銀行・生損保・年金基金で約3割、日銀8%、残りの1割強が家計や海外である。郵貯・GPIFは政府系であり、民間金融機関は代替可能な大口運用資産は無く、売るに売れない。まして貸出など減少する一方で、特に中小企業貸出はこの10年で100兆円減少している(その資金のほとんどは国債に流れた)。一部の海外ファンドが売却に動いても他は動けず、パニックになることは予想できない。

以下は私見である。

上記のとおり短期的にはあまり心配していないが、歳入と歳出のアンバランスがこのまま永久に続くと仮定すれば、いつかは間違いなくデフォルトに至ってしまう。その為、現政権も社会保障改革や歳出カット等を推し進めているが、どれもこれも反対論が多く、増税したところでさらなる景気の悪化を招き歳入欠陥が拡大する可能性の方が高い。このような状態では、財政が健全化することはまず不可能であると考えた方が良い。

どうせ最終的に一度に日銀が何百兆円もの国債を引受けることになれば、当然に制御不能なインフレが発生する。であるならば、池田氏はご不満だろうが、震災復興資金を含めて、この時期から徐々に新発債の日銀引受をスタートさせるのが賢明である。この政策は間違いなくマネーストックの拡大を伴うので、デフレと円高の解消により、企業収益改善と労働者所得の増加をもたらす。同時に、ドーマー条件を満たす経済成長をもたらす可能性を秘めている。リザーブを高めに維持するだけの政策等は、信用乗数の低下を伴い、ほとんど効果が無い事を量的緩和政策の失敗で学習したはずである。

一般均衡理論の立場からも、財市場の需要不足と貨幣市場の供給不足(貨幣価値の高止まりと対外的な円の全面高)は、日銀が国債を引受けることにより、最適なバランスに近い所で均衡させることができるという帰結に至る。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
マンガである。
ときは近未来、2015年の日本。
経済破綻に瀕した日本を救うべく、民自党(自民党がモデル)の小泉進次郎を首班とする内閣が立ちあがる。
内閣および党三役は以下のような人々で、本書では、名前をもじっているが、面倒なので元の名前で紹介する。

内閣総理大臣 小泉進次郎
官房長官 竹中平蔵
自民党幹事長 河野太郎
経済産業相兼農林水産相 柳井正〈ファーストリテイリング)
財務相 片山さつき
厚生労働相 小池百合子
総務相 橋下徹
国土交通相 猪瀬直樹

危機担当補佐官 高橋洋一

この内閣で行おうとするのは
1,農業補助金の廃止
2,関税の撤廃
3,最低賃金の廃止
4,企業に対する規制の撤廃
5,政府による電波の割り当ての廃止
6,公的年金の廃止
7,職業免許の廃止
8,教育バウチャー〈奨学金で公立も私立も同じ学費にすること)
9,郵政民営化
10,負の所得税〈最低年収を下回る人からは税も取らず、逆に行政から金をあげる仕組み)

というノーベル経済学賞のミルトン・フリードマンの唱えた徹底した資本主義説であるが、
説への賛否はさておき、私はこの内閣には絶対に政権をとってほしくないのである。
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よくこのままでは日本が破綻するとか聞くけど
破綻するっていったいどういうことなのぉ〜?
ていうのが私のような経済オンチにも漫画でわかりやすかった

あとよくTVで見るような経済学者とか評論家の人たちを(名前をもじって)登場させ、
いかにもその人が言いそうなことを言わせてるのが笑えた

最後のエンディングは逆のパターンの方が風刺が効いててよかったんじゃないかなぁ
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