いきなりだが、この本はタイトル通りの内容ではないので気をつけるべし(笑)。ファンやプロOBによる「中日の星野監督カムバック待望論集」ではなく、プロ野球ファンがよく話す様な「○○の次の監督は誰々が良いんじゃね?」とか「FAの誰々を絶対取るべきだよな〜」と言う内容で、言わばファン、OBによる、各12球団の(1チームにつき1人づつ)応援チームへの賞賛、批判、提案に始まり、経営批判、チーム補強策・強化策から監督批判・監督人事提案に到るまで、思いっきり主観的意見をぶちまけている作品である。何より、贔屓チームへの良くありがちな「褒め倒し」による「アバタもエクボ」的な応援・賛歌集では無く、「好きだからこそ歯がゆい」「だから言わせて貰う」という形が、とても痛快であり、まあ、よくも好き勝手に言うわ言うわ(笑)と感じるが、かえってそこが「本当に自チーム?を愛してる」事の裏返しによる厳しい意見だと理解できる、とても熱い一冊となっている。各人が、いかにしてそのチームのファンになったのか?そしてどれだけそのチームを愛しているか?が到る所に溢れている「プロ野球讃歌集」である。読んでいて気付かされるのは、皆、ファンであるのに、否、ファンであるからこそ驚くほど冷静に見て、そして分析をしているという事と、自分の応援チームだけでなく、プロ野球界全体の発展さえを、それこそ真剣に考えていることが素晴らしいと感じられた。今年もストーブリーグを迎え、来年に向けての動きが色々あるようだが、プロ野球ファンのオフシーズンの友としてお薦めの一冊。