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が、実際自分がコーチングを実践する際には、そういった知識が邪魔になることがあります。相手に「試されている」という感じを与えてしまうのです。その原因は、読んできた本自体が、「何かを紹介しよう」「何かを伝えてやろう」という書き方をされていたからかもしれません。この本は違います。読んでいてどこか気が休まります。
この本は、コーチングを行ううえで最も大切な「自然体」を扱っている唯一の本なのかもしれません。ウサギとコーチのやり取りが秀逸です。
読むたびに、視野が広がる感じがする。
伊藤さんの、”いー感じに力が抜けているところ”に、改めて感銘をうけるし、あこがれる。「勤勉でも効果的でなかったら意味がないよな」と思うし。
中でも、「関心をもって、放っておく」という”智恵”は、とても使えると思う。部下や同僚、そして、妻や子供が、生き生きとその人らしく生きてもらえるような状況を作るには、とても重要なことだと思う。
コーチングの入門書としても、もちろん最適な書。
本書は、カメに負けたウサギさん(最近の若者をたとえている)をコーチするとして、というたとえ話で、マンガを混ぜながら軽く読める本だが、コーチングの真髄をよく押さえている。
いくつか、眼からウロコの言葉があったので引用したい。「確かにやる気はとても大切です。しかし、多くの人が誤解しているのは、やる気が無限だと思っているところです」「弱みや、苦手を克服させることが『成長』だと信じ込んでいる指導者やコーチがいます。でもいいコーチは決してウサギに戡定方を教えたりはしないものです」「反省させたいのはコーチの理由。反省したら同じ失敗を繰り返さないという思い込みがどこかにあるのでしょう。しかし反省すると、ウサギは萎縮して自分から行動を起こさなくなります」
この引用でどきっとした管理職、読むべし。
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