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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
さだまさしの2年間の活動と心の動きを伝える,
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レビュー対象商品: もう愛の唄なんて詠えない (単行本)
雑誌の同名連載2005年分と2006年分に加筆修正したエッセイ集です。全国コンサートツアーの旅先で出会ったり再会した人の話が出てくるかと思えば、WBCで世界一になった日本チームに感動したり、28億円の借金に苦しんでいた頃を思い出したり。 シンガーソングライター・さだまさしのこの2年間の活動と心の動きを伝えています。 この本を読んで感動した場面、お伝えしたいことは山ほどありますが、1つだけ紹介させていただきます。 それは、新潟県山古志村の人々との交流です。 2001年の春、画家の原田泰治氏とさだまさしは、念願していた2人のぶらり旅のロケでこの地を訪ねます。 この村の景色を原田氏は「雪深い村」という題の絵にまとめ、著者は「春待峠」という歌を作ります。村人は、椅子を出してくれたり、けんちん汁をごちそうしてくれたり、総出で迎えてくれました。 それは、懐かしくて暖かい思い出でした。 そんな村を、2004年大地震が襲います。 さだまさしは村の人たちの安否に心を砕きますが、コンサートツアー中で、動くに動けません。原田氏と長岡市の災害対策本部を訪ねたのは、一ヶ月以上過ぎてからでした。 生命だけは助かった被災者の人々に、二人は懸命に声をかけて歩きます。 一人の男性に「歌ってよ」と言われてギターを手にとり、都会で一人暮らしをする家族を心配する気持ちを唄にした「案山子」を歌いました。 ジーンと心にしみる歌に泣き出す人もいます。 もっと景気のいい歌を、と泣き笑い顔でリクエストされ、 「ごめんね、俺の歌、景気の良いのが無いのよねえ」 と言うとみんながやっと大声で笑いました。 「北の国から」をみんなで歌い、さだまさしは、何度も声を詰まらせます。 避難所から東京に帰ってきても、自分にどういう応援が出来るか、考え続ける著者でした。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
風が伝える愛の歌,
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レビュー対象商品: もう愛の唄なんて詠えない (単行本)
本書掲載の唄の題名は、表題作をトップに、主人公・風に立つライオン・秋桜・まんまる・夢一匁・祇園会・奇跡・向い風・天然色の化石・サクラサクの11曲の歌詞が散りばめられている。いずれの歌詞の頭にも「風が伝える愛の唄」と冠詞がある。「もう愛の唄なんて詠えない」と宣言しても、愛を詠わない唄がありうるだろうか。ただ、本書のユニークさは52のワサビの効いた小節(エッセイ)があって、痛烈な社会批判が主旋律を奏でている。「日本人は金に心がいじめられている/心はお金では育たない/心は人の愛が育てるのだ」その愛をはぐくむ原点にあるのが「美しき日本の面影」…傷を蒸し返すことなく、〈この国の美しさ〉を伝えたいと宣言している。 日本人の心は壊れつつあるが、日本の風土や、季節の美しさが必死で日本を護っていることに気付いた。…そうしてどれほど寒い冬でも次には必ず春が来る、と希望を捨てない…この国の風土に恥ずかしくない心を取り戻そうじゃないか…こういう提案をするのに最も似合うシンガーソングライターさだまさし。ソフトムードで唄いながらも訴えるものは日本の未来の有り様をしかと見据えている自称オジサン。
5つ星のうち 5.0
いままでのイメージが変わりました,
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レビュー対象商品: もう愛の唄なんて詠えない (単行本)
さだまさしが軟弱だと言われていたのは、いつの頃だったでしょうか。最近は、眉山のように映画化された本もあり作家としての顔もあり、軟弱とは 言われないのかもしれませんが自分の中では、 優しい人のように思っていました。 もちろん優しい人ではあるのでしょうが、この本を一読しての感想は 強い人!でした。 日本を愛し、人を愛するゆえに、今の情けない大人に怒り、嘆き そしてがんばろうよと、声を上げている。 この本を読んだら、ずっと日本を好きでいたいから、上手くは立ち回れないけれど 誠実でいたいなと思いました。
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