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もうひとつの「バイロイトの第9」
 
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もうひとつの「バイロイトの第9」

フルトヴェングラー(ウィルヘルム) CD
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • 演奏: バイロイト祝祭管弦楽団
  • 指揮: フルトヴェングラー(ヴィルヘルム)
  • 作曲: ベートーヴェン
  • CD (2008/6/25)
  • ディスク枚数: 1
  • レーベル: キング・インターナショナル
  • 収録時間: 74 分
  • ASIN: B0016HCF6S
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 音楽 - 165,108位 (音楽のベストセラーを見る)
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1. 交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付き」 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ・エ・ウン・ポコ・マエストーソ (モノラル)
2. 交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付き」 第2楽章 モルト・ヴィヴァーチェ (モノラル)
3. 交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付き」 第3楽章 アダージョ・モルト・エ・カンタービレ (モノラル)
4. 交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱付き」 第4楽章 プレスト-アレグロ・モルト (モノラル)

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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:CD
あくまでも独り言

私がこちらで買い物をするようになって2年ほどになる。その最初の買いものがこれだった(輸入盤だった)。2010年どれほどの人がこれを手に入れたのかということが気になる。もちろん当然のことだろう、最高(と思っていた)の演奏に“もうひとつ”があったというのだから。ウォルター・レッグによるCD・レコードを買い同じ輩のごとく他の指揮者の盤が素晴らしくても必ずバイロイトに戻ってやはりこれが最高と聞き直しているというのに。このオルフェオ盤はコーダはレッグ氏のと同様に超高速で駆け抜けていくが、破綻せずきちんとオケがなりきっている。この一点について語るだけでも100人のレビュアが個々に登場するのではないかと思ったが、見たとおり(現在2名)で「どのくらいの人が手に入れたのだろうか?」という疑問になるのである。

これらから学んだことがある。第9のバイロイト盤を乱発する会社に不信感をもつ誠実なフルトヴェングラーのファンがおり、その大多数のファンは30秒程度の演奏を解釈するために80分の演奏を聴いているわけではないということだ。最後の一秒で演奏は生きもすれば死にもするものが芸術であると、芸術とはそういうドラマがあるものだと、机上で議論を重ねることは楽しいが、実演に触れてみるともっと骨太でちょっとやそっとの屁理屈ではびくともしない岩のようなものが芸術であると、大多数は知っている。少しずつ手を変えて毎年バイロイト盤を発売するレコード会社の行為を横目で見ながら10年ごとに最高のバイロイトを買っていくそんな姿勢で臨めたらと思う。

私はこちらはやはり素晴らしい演奏だと思う。録音もいままで鍛えられたファンには良音質に聞こえるだろう。少なくともあと20年はこのソフトを販売して欲しい。

少しひねると、、、、これが名演となった経緯を人類の運命と悲劇を切り離すことはできない。それが正しいとするならば、もう二度とこれと比べうる(第9の)名演が出てこないことを祈る。
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一聴に値 2009/3/19
形式:CD
早い話が例のバイロイトの第9(EMI盤、以下E盤)と同日録音なのに別音源(バイエルン放送局のラジオ放送用録音、以下B盤)が見つかったという話。
それについては、大きく分けて以下の見解があるようだ。
1.B盤こそが、当日の本当のライブ音源で、E盤はライブ音源とリハーサル音源が編集されたものである(今回の発売元の主張)
2.B盤がリハーサル音源でE盤こそ本当のライブ音源である(クエスチョン付きで上記の日本盤の解説の主張)
3.B盤がリハーサル音源だが、E盤もライブ音源とリハーサル音源が編集されたものである。
ネット上では大半が1.の見解を受け入れた上での感想になっているようだ。
さて、第1楽章について言えば、B盤は(あくまで比較しての若干の差だが)よくいえばリラックス、悪く言えばしまりが無い。E盤のほうが程よい緊張感がある。これを「よせあつめオケのリハだから緊張感があり、その後の本番だからリラックスしている」と見るか「リハだからリラックスしている」と見るかは見解の違いだろう。しかし、B盤は矛盾しているかもしれないがリラックス感はあるのにギクシャク感もある。展開部、再現部で(わづかに)唐突にテンポが上がる部分があるのだが、これはフルトヴェングラーらしくない。彼は速いテンポに持ってゆくまでには伏線として充分その前の部分から徐々にテンポを上げてゆくからだ。なので、個人的にはB盤のほうが、振りながらテンポを指示していると見て「リハ」だと思いたい。
2楽章以降はB盤も緊張感が出てきて、演奏はほとんど似通っている。感動もE盤にひけをとらない。というか同じに聴こえる部分もあるので、E盤が編集盤というのもうなづかざるを得ないかもしれない。
実際、演奏上のミスやアラはE盤のほうが多い。有名なアダージョのホルンや終楽章終結部の破綻等。しかし、解説にもあるが、ミスがあるほうのリハの音源を編集でまぜて、あえて正規盤として発売するだろうか、という疑問が湧く。編集の疑いがあるとしても、ミスがあるほうが本番としたら、当然ミスの無いB盤の方がリハーサルと言うことになる。
よって、個人的には上記の「3.」の説をとりたい。
極論を言えば、フルトヴェングラーのリハ音源と本番音源が他の曲で存在し、その違いを検証してみなければ、今回のE盤B盤どちらが本番かという検証は、(前述の通り)その人の見解の域を出ない。
前述の終楽章終結部の音楽の破綻は、それこそ本番の興奮を伝える名演奏だと、50年以上言われ続けてきたが、破綻の無いB盤を「あのフルトヴェングラーが本番で破綻するわけが無い、だからB盤が本番」と考えるか「破綻が無いからこそリハである」と考えるかは、聴く人の考え方次第という事である。
ここで思うのは、喧々諤々の討論より、一発でどちらが本番か分かる方法が実はあるのではないか、という事。つまりは、1951年にバイロイトでこの演奏を生で聴いている人が、未だに生きている可能性がゼロではないということだ。そこに20歳前後の人がいたとすれば現在80歳ならまだ存命の可能性がある。その人が、その後発売されたE盤を聴いて、終結部はこんなのじゃなかったような気がする、とか、まさにこのとおりだった、と言えば、そこでその問題は終了である。また、万が一当時の聴衆すべてが亡くなっていたとしても、これだけの有名盤であるE盤が発売された後に、当時の聴衆がこの盤に対する意見を、現在存命中の若い家族や知り合いに語った可能性も充分あるのである。なぜそんな意見が出ないのだろう。もしかしたら本国ではその調査をしているかもしれないが。
いずれにせよ、演奏の出来はいいし、マイクの位置が違うようで、E盤より若干音がよく細部が鮮明なので、バイロイトの第9を愛する人にとっては一聴に値すると思う。
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形式:CD
以下の輸入盤も同じものである:
Bayreuther Festspiele, Furtwangler: Beethoven Symphonie No. 9

こちらがライブ本物。

当 ORFEO 盤は Bayerischen Rundfunks バイエルン ラジオ放送局のオリジナルテープを使用した、Wilhelm Furtwanglerによる 7/29/1951 バイロイト音楽祭の第9"合唱"。ライブというふれ込みで知られてきた EMI 盤は、この日の演奏とは異なるものから明らかに編集・修正を施されている... とのライナーノーツ。70 年代から、EMI盤 LP Breitlang stereo、CD Breitlang、足音・拍手入り盤、Delta Classics による復刻盤と聴いてきて、永年のファンには信じがたいことである。

輸入し、慎重に聴いてきた。

ORFEO 盤 74' 32   EMI日本 TOCE-3007 Breitlang stereo 8/30/1995販
1 Mov 18' 10     17' 46
2 Mov 11' 56     11' 56
3 Mov 19' 23     19' 33
4 Mov 25' 01     24' 54
Timing 2楽章は同じ、3楽章は当盤が10秒短い。両端楽章はよりゆっくりめに演奏されている。例のアゴーギクによって緩急自在なものだし、両者の仕方は非常に似通っている。

ORFEO盤 冒頭からある種の雑音や、臨場感には気づかされ、聴衆の咳もはっきり聞こえる。モノラルの音を差し引いても、管楽器の美しさ、弦を含めたより緻密な明確なアンサンブル。極端なピアニシシモをはじめとして、ダイナミックスは大きく、フォルティッシモ、アタックの迫力、リズムの切れ、低弦のピッチカート... いつものフルトベングラー節。

合唱入りの4楽章は、聞き所も多い。Freude!(Bass) Freude!(合唱)は、一瞬の遅れもなく見事に決まっている。ここで初めて声出す合唱のアインザッツとして指揮者は前2拍を足で踏んでいる。(実演の彼ならやりかねないが、"1,2,3"と明確) 足音によるアインザッツは、1拍のものが他でも聞き取れる。ソプラノソロのシュワルツコップも、時に上ずっていないか、と聞こえるし、圧倒的な終楽章の仕上がり。

しかし、疑似ステレオ盤を持っておられれば、広い音場や自然な楽音は捨てがたい。今更、どちらのプロダクションが本物、偽物の議論をリスナーがするメリットは少ない。どちらもすばらしいし、EMI 盤は(リハーサルとしても)バイロイト音楽祭の第9の名を高めてきた。どちらが、音楽的に優れているか。これはリスナーそれぞれ判断は分かれるかも知れない。

今は ORFEO 盤を中心に聴いているし、私の嗜好はこちらに傾いた。最初に書いた事実が真実であるとして、それを受け入れるのには時間がかかる。何100回、何1,000回となく聴いているのだから。

それにしても、巨匠のテープは、戦時下のものは放送局からごっそり盗まれたり、ピッチ改変してまで売られたり(ウラニアのエロイカ)、他にも書いたが、商業主義にまみれている。
世界一熱狂的な、極東日本のファンに答えるよう、各プロダクションには釘を刺したい。

EMI の Breitlang ステレオ盤 (LP、CD)、足音拍手盤がリハーサルとの編集として、ライブ盤の ORFEO。Total 3 disks!

以下の輸入盤も同じものである:
Bayreuther Festspiele, Furtwangler: Beethoven Symphonie No. 9
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