学者であり歌人である著者…私もあまりにも違う分野で活躍しておられることに違和感を抱きましたが、どちらも「探究」するという共通点で結ばれているのだと感じました。
亡くなった歌人でもある奥様との残された日々の歌は、淡々としているようで、気持ちを深く静かに沈められるように胸にせまりました。
…とレビューを書きつつ、著者も本書で書いておられる
「…単に美しいと言えば、誰にでも言えるだろうが、しかし、自分はどのように美しいと感じたのかを言うことは、思うほどには簡単ではない。」
という言葉が改めて刺さります。
短歌は今まであまり感心のなかった分野ですが、いろんな歌を知りたいと思いました。
後半は学者である立場からのエッセイが多く「知らなかったことを知り、それを知ろうとする喜び」の楽しさを伝えてくれています。