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最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なんとも訳の分かったテキストです,
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レビュー対象商品: もういちど読む山川倫理 (単行本)
よくわかっている人の話はとても分かりやすいものです。通読に耐える本ですね。素晴らしいです。 この本は通常引用されることがないような記述ながらも核心にせまる部分が引用されています 例えば本居宣長では排葦小舟の一節が引用されています。 「心ではあくまでしてはいけないことだと思いながら、それが抑えられないほどの強い情動に動かされるのが好色の道であり、そこでいけないことだと知りながら、道ならぬ恋にのめりこむこともあるのである。・・・善いことばかりを考え、行うのが人ではない。歌はそのような自然な人の心に由来するものだから、その中に道ならぬ恋を詠んだ歌がまじるのも当然である」(現代語訳) 数ある本居の文章のなかで、ここを引用しますか!!・・・素晴らしい。通常であれば「ういやまぶみ」の一節あたりを引用するのでしょうが、本居の人となりもわかる文章を引用していますね。 伊藤仁斎にも少しではありますがページを割いています。ここらあたりを見ても、興味が一歩先に行っていることがわかるような気がします。 ただ、古人の学問の様子をもっと書くことも必要だったような気がします。仁斎についても、なぜ論語についてここまでのめりこまなければならなかったのか、当時の学問というものがどういうものだったのかについて記述があればもっと良かったのではないか思います。今のインターネット時代の学問とは全く様子が違うので、いにしえにあっては、ある人が何かを書く、表明する、そして「読書体験」ということの意義が現代とまったくことなるわけですから・・・。 まあこのようなことを言いつつも、結局はいい加減な語学力ゆえに原著も読めず、落ちこぼれに過ぎない私にはこの本はありがたい本です。西洋・中国・日本の思想家のダイジェストではありますが、カントやヘーゲルなどについても、かつて読書しつつも曖昧に残し続け、結果、読後感たるや惨憺だった思想家について、改めて翻訳を読んでみようかという勇気を与えてくれる本です。 ありがとうございます ☆5つ
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
非常に素晴らしい一冊です,
By オーディット (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: もういちど読む山川倫理 (単行本)
学生時代の「倫理」って、大して面白くもない印象がつきまとう科目だったように思いますが、これを読んで、非常に奥深いことだったんだ、ということをこの年齢になって再認識しました。世界中の思想の流れをざっと概観するのに、非常に有効な一冊です。 ただ、やはりベースが教科書なので「Aという人物の思想はB」と断定的に書かれているので、その思想家のダイナミックな思想の流れが充分に表現できていない部分が多々あり、そのあたりが教科書の限界かな、と感じました。 特にアダム・スミスや、アマルティア・センの記述が気になりました。
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
西洋思想史、日本思想史、中国思想史を概観するには倫理の教科書を読めばいいんだ、と気づいたときには56歳になっていた,
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レビュー対象商品: もういちど読む山川倫理 (単行本)
西洋思想史、日本思想史、中国思想史を概観するには倫理の教科書を読めばいいんだ、と気づいたときには56歳になっていた。大人になってから、いろいろ思想史の本を買ったが、買わなくて良かったことが本書を再読してわかったのである。 例えばニーチェに2ページを割く。 「ニーチェはこの世は意味も目的もなく、同じものが無意味に繰り返される永劫回帰の世界だと変えた。 アルプスのふもとに滞在していたニーチェは、森の中を散歩中に、世界は意味も終局の目的もない 永遠の怪奇であるという思想を思いつき、これこそ到達点も目的もないニヒリズムの極限の姿であると考えた」 高校の倫理の教師は、来ると教科書を開いて声を出して唯読むだけ。というような教師であったが、 僕らもそんな話は聞いていなくて、教師公認で他の科目の内職をやっているような授業だったが、 こんなに、分かりやすかったんだと今になって思う。 でも、その時倫理の授業に目覚めたら、哲学なんかやってしまっていたかもしれないし、やったらやったで 『超訳ニーチェの言葉』(僕はこの本を認めないが)を書いてベストセラー作家になっていたかもしれない。 山川は歴史物の教科書で定評があるが、倫理も相当良い。 と、あまり褒めるのも何なので、苦言一つ。 教科書の最後のページの締めはこうだ。 「人類の平和な共存を実現し、地球の環境を守ることは、命に目覚めた人間の責任であり、 地球に生まれた人類の使命ではないだろうか」 ほっといてくれ!
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