ファンでずっと追いかけてきたし、ぐいぐい引っ張られて没頭して読んだが、今回、澪湖のキャラが辛かった。
この作者の書く若い女性は基本的に善意で、思い込みが強く、あまり論理的ではない。
少女の頃は好きで感情移入して読んでいたが、この年齢になるとこのような登場人物の持つ「自分は善意なのだから、愛情を持っているのだから、混乱してやまとばちゃんを責めてしまったり(その他いろいろ)しても許されるだろう、わかってね」のような無意識の甘えが辛い。
引っかかりつつも、夢中になって時間を忘れて読むし、やはり、新作が出たらまた読むだろうとは思う。
作者は最初に読んだ二十年前からずっと、同じように物語を書いてくれているとも思う。
変わってしまったのは、読者である私の方なのかもしれない。
そういうことを考えさせる力がある小説、というのも滅多にないから、やはり凄いとも思う。