山田学さんの著書「図面って、どない描くねん!」が非常に良くできた本で、多くの方々が絶賛しているように、私も大変勉強になりました。
その著者が作る便利帳ならば、絶対に”めっちゃ使える!”だろうと、予約で購入させてもらいました。が、結論から言って、全然使えません。情報量が少なすぎるのです。広く浅くと言うことであればまだ良いのですが、これは「狭く浅く」です。
いくらか使えるかもしれないのは、「数学の基礎」、「電気の基礎」が書かれた20ページ程度しかない。(それもやはり、内容が浅すぎてこれだけではちょっと役不足)
著者の意図を推測するに、本の途中や巻末に多くのメモページが付いていることから、これを基本に各自で使いやすい便利帳に仕上げて下さい。と言うことだと思うが、しつこいようだが、その基本となる部分の内容が薄すぎて、使えるようになるまで手を加える気にはなりません。
それとも私が高望みのしすぎでしょうか?
情報量、大きさ(ポケットに入る)からいって”マシナリーメイト”の方が断然上です。(不要なページも多いけね)
追記
使えない理由が解りました。
私が使えないと判断した第一の理由は、鋼材表が無いことです。H形鋼とかアングルとか鋼管とかの寸法表です。これが載っていないのは、著者の経歴を見て納得しました。著者は車のパワステとか紙幣処理機などの設計を行ってきた人なのですね。私の分野は主に製鉄機械です。1つの装置を設計すると少ないものでも数tonf、大きいものでは、数百tonfの重量になります。ちょっとしたフレームでもH形鋼の組み合わせで数百キロとなるものばかりです。図面を描くにも、強度計算するにも、鋼材表がないと始まりません。
つまり設計の対象が大型機械の方にはこの便利帳は不向きだと思います。