めちゃくちゃ長いタイトルの本。投資雑誌のZaiに連載された、「さわかみファンド」で有名な長期投資家の連載をまとめて加筆訂正して一冊にまとめたもの。内容は、読者からの質問に澤上氏が答える形式。2005-2010年までのものが収録されている。
ブレないねえ、この人。
この間、サブプライムローン問題や、ヨーロッパの財政危機などいろいろあった。しかし、なにがあろうとそんなことはお構いなしに澤上氏の姿勢は終始一貫している。
危機があろうと、世界の人口は毎年1億人づつぐらい増えているし、みんな一生懸命幸せを追求して、企業はへこたれずに経済活動にいそしんでいる。だから「何とかショックの時は買い」とまで断言している。その方針は、徹頭徹尾、長期投資。暴落を待って暴落時に買う。いまどき?ひたすら日本株のみ。なぜなら、新興国の株など買わなくても新興国に進出している日本企業の株を買えばいいから。株価ではなく会社で買う。だから、保有していた会社の経営者交替などの諸事情によって離縁はあるが、損切りはない。リズムを見ること。上昇局面は株で上がりきったら債券という基本的なことについても触れている。また、インフレは 必ず来ると断言している。
128の質問が寄せられているのだが、ひとつづつ読み進めることによって、どの回答も共通する投資哲学が鮮明に見えてくる。銀行株は買わないとか日本株のみという点は大きく違うが、長期投資についての姿勢はウォーレン・バフェットと共通するものがあると思った、
尚、時々澤上氏が自分の経歴を振り返って語っているページが入っている。