不動産投資の初心者である著者・まりお氏による不動産投資の苦闘の日々を綴る著書です。
株やFXでは儲けが出せず、自分に向いた稼ぎ方を模索していたときに不動産投資という道を見付ける。
最初は築28年という区分のボロマンションを購入するところから開始。価格が何と100万円ポッキリ。それを90万円に値切った。
氏は不動産について全く知らない状態で購入しようとしたため、最初の契約で売買契約書の記載の用語の意味がサッパリ理解出来ず、
不動産に関する本を5冊必死になって読み終えた後に無事に契約したそうです(笑)。
元々がボロ物件ですが駅まで徒歩2分のナイス立地を選んでいた点は数少ない著者を褒めるポイント。
この立地のよさでリフォーム実行後に何とか店子が入居してくれた。
但し、リフォーム業者に明らかに騙されて不当な金額を請求されたり、仕事がなかなか進まないなど問題だらけの船出。
とりあえずオーナーとなることが出来たのだが、すぐに区分マンションではいつまで経ってもお金が貯まらないと気が付くことに!
そりゃ、1部屋で月額収入4万1,000円ではね(笑)。
そこで今度は一棟アパート買いに走ることに。行動力はなかなかのものがあります著者。
ネットから探していた物件はすぐにライバルに攫われてしまい、地元の不動産業者を当たっているうちに良さそうな物件を見付ける。
だが、今度は現金買いではなく銀行での融資を受けねばならない。
果たして自分に融資をしてくれる金融機関があるのだろうか?
銀行のスラムダンクの安西先生似の担当は誠心誠意対応してくれたそうで運がいい。
とはいえ、物件に収益性アリとみなさねば融資してくれないのも銀行というもの。
現に著者は他行では悉く融資を断られていた・・・・・・・。
待たされること数ヶ月。ってか、契約後によくそんなに長期間売主側が待ってくれたものだ。
普通は契約から決済までは一ヶ月。特別な事情があっても二ヶ月がせいぜい。
普通はそんなに売主側も待ってはくれないわけで、白紙撤回されてもおかしくはなかったはず。
安西先生の神通力のお陰が、無事に融資が下りて物件の購入ができた。
だが、その間に物件は次々と解約が発生し、空室率が上昇。
やっぱり多難な船出となってしまうのだった。
購入後に区分でも一棟でも設備・リフォーム・募集方法・店子の属性では共に問題が噴出しています。
オーナー業をするに当たっては避けられない問題だということでしょう。
意外なのはリフォームしっかりした部屋よりも、リフォームはそこそこでその分だけ賃料を下げた部屋のほうがすぐに決まったという点。
どうせすぐに汚れるなら・・・家賃が安いほうがいいかなという心理は誰しも働くものかも。
リフォーム業者は詐欺まがいなので、訴えてもいいくらいのレベルです。
でも訴訟費用も時間も掛かるから労力がペイしないということで縁切りに。妙なところで賢明だったりする著者です。
その後も自分で設備を取り替えたり、営業に回ったり、草を刈ったり、ゴミ拾いをしたりと努力が実ったのか、
空室率の高いエリアで見事満室稼動を成し遂げた!
不労所得などと聞けば聞こえはいいものの、実際のオーナーをキッチリ仕事しています。
だから決して楽に稼げるなんてことはないことは確実。
不動産投資に関する「甘い夢」を打ち砕くと同時に、しっかりと真実に目覚めさせてもくれる1冊です。
但し・・・既に不動産投資で一定レベルに到達している方が読んでも得るものは少ない。
あくまで初心者目線であることに注意!