最近、ちょこちょこ話題になっているイグ・ノーベル賞の話。ignobleすなわち「下品な」という言葉をノーベル賞にひっかけた裏ノーベル賞である。本書は受験参考書をもじって「傾向と対策」という形式で過去18年間の受賞例を紹介している。役に立つとか意義があるとかはもちろん問題外だが、奇想天外な研究なら何でも候補となる。科学的にきちんとつめをした研究ばかりでなく、たんなるでたらめや妄想まで受賞しているのにはちょっとがっかりした。若者にしか聞こえない高周波不快音を発生する装置というのがあったが、これは実用価値がありそうだ。たとえば、電車の優先座席に取り付けるとか、ポルノビデオに録音するとか。
空白部分の多い本だ。著者はこの本を書くのに、あまり手間ひまかけたように思えない。イラストも全くない。ユーモラスなイラストをつければよかったのではないか。