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むこうだんばら亭
 
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むこうだんばら亭 [単行本]

乙川 優三郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

海の厳しさは身過ぎの厳しさであり乗り越えれば生の喜びでもある。“とっぱずれ”に暮らし、強風にさらされながらそれぞれの海を見つめる人達。哀しいほど潔くあるいはしたたかに生きる男女を描く全八篇。

内容(「MARC」データベースより)

灯が静かに落ちる頃、行き場をなくした男と女が今日もその裏木戸をたたく。港町銚子を舞台に生の厳しさとぬくもりをしっとり描く。連作シリーズ。『小説新潮』掲載を単行本化。

登録情報

  • 単行本: 259ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/3/23)
  • ISBN-10: 4104393029
  • ISBN-13: 978-4104393022
  • 発売日: 2005/3/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 898,452位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
銚子に流れ着いてここから先はない人々を描いた短編集。今までの乙川作品の中で最高の出来ではないか。文章にも台詞にも全く無駄がない。すべて必要で不要な言葉は何一つない。今これほどの内容の作品を書ける作家は極めて少ない。よく作品が暗いと言われるが、人間の苦悩を描き、そこからの再生というか、なにがしの希望を持って前に踏み出そうとする人々への温かい眼差しがどの作品にも流れている。本当に苦しいとき私は本当に癒されました。たんに明るくて楽しい時代小説を好む人にはこの作家は向きません。結末がわかっていて何度読んでもいつも何かを心に響かせてくれます。この作家は本物のプロです。
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By rock-c
形式:文庫
私、このような「連作短編」って好きです。
短篇だけれどもどこかで各短篇が皆繋がっている。藤沢周平さんの作品にもこの「連作短編」があり結構気に入っていました。乙川優三郎さんの作品でこれに出会えて嬉しく思いました。

今回は、酒亭「いなさ屋」の主人と女将、皿洗い娘が全編に繋がっています。この主人と女将の関係が不安定でぎこちない。そこにいろいろな人が出入りする。ここが面白いところ。
共に苦界からの出で「人の辛苦」を身を持って解かる二人。
著者の優しさがにじみ出た安心して読める作品です。

夫婦のようで夫婦ではない、共に流れ者の酒亭「いなさ屋」の主人と女将。銚子の海と利根川の川、漁村の自然の海と戦い生きる人々の、強くて荒い、不安定で貧困な生活。そこに流れ着くもの、出入りする人間の人生情話。

癒されます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
利根川の河口、犬吠崎で営まれる居酒屋「いなさ屋」を訪れる人々がたどる人生を見つめる小説。
短編集「椿山」の中の「ゆすらうめ」に登場する女郎屋の番頭・孝助が、流れ流れて銚子にたどり着き、
行きずりとなった“おたか”とともにこの居酒屋を始めた、ということらしい。

働き口を求めて現れる女たちは、少女であれ玄人上がりの女であれ、金に困ってやって来るのだが、居酒屋を手伝う程度では給金もしれている。
手っ取り早いのは身を売ることだが、孝助やたかは表立って斡旋はしない。
やがて女にとって相性のいい客が現われ、彼女たちは見過ぎ世過ぎの金を手にすることになり、実はその客は孝助たちが・・・

・・・とまあ、あれやこれや人の世話をする8編からなる連作短編集である。

各章の大半が、人物たちの回想や成り行きの説明、心情説明で構成されているので、物語の展開を楽しみたい向きには退屈な時間が長い。
その一方、全編を通して、作品の舞台である銚子の荒涼とした土地柄が空想の中に広がるような、不思議な小説でもある。

好みは分かれるのではないかな。
私はあまり楽しめる作品ではなかった。
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