この巻で完結します。
なぜ、かぎり(キイ)は不老不死になったのか。時間商人との因縁は。時間商人は時間を扱う力をなぜ持っているのか。
いずれ、避けきれずに訪れるだろうことがわかっていたミス、或いは破局をきっかけに、哀しみをはらみながらも静かに流れていたキイたちの生活は、一気に溢れ、それらの謎が明かされて、怒涛のようにキャラ達も、読者も押し流します。
これまでの歪み・因果の全てを突き返すかのように、キイにもたらされる真実と現実。あまりに救いのないそれらを前に、彼女は「わがまま」(作中の台詞)をねがい、そしてそれは叶えられ、ストーリーは終わりを迎えます。
ただ、最後に叶えられた「わがまま」を救いと呼んでいいのかどうか、私にはわかりません。(救いと呼びたくないだけなのかもしれません) 人によっては、わずかにもたらされた救いと呼ぶでしょう。
私にとっては、かぎりを助け続け、これからも助けつつも、根本的に孤独の道を生きていかなければならない少女と、得てしまった不老不死に押し潰され、なにもかもを失いながら存在していかなければならないカギリの二人の永劫の未来を幻視して、深い悲しみを感じるしかないラストでした。
けして後味は悪くありませんが、私にとって、ただただ悲しく、心揺さぶられる物語でした。
※ネタバレをさけるため、内容がわかりにくいレビューになったことをお詫びします。