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小説仕立てになっている枕草子なんて、そうそうありません。枕草子は1000年も前の随筆ですから、現代とは社会的背景や文化背景が違います。深く読み、正しく知るには、それなりに解説的な要素が必要だと思います。それがこれだと、さらりと読めてしまいます。小説だからこそ、無理なく背景を語ることができるのだと思います。
自分の仕える中宮定子が没落してしまうという状況で、清少納言は辛い生活のことは明記していません。それを、辛いからこそ、楽しかったことしか書かないのだ、というふうにみる作者の清少納言に対する見解も好きです。良い作品です。
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