ブログ、ツイッター、ウィキペディアなどのツールによって可能になった集団行動が我々の社会をどう変えるのかを論じた本である。メディアが報道しなかった政治家の失言をブロガー達が取り上げ辞任に追い込む、信者を虐待した神父をかばう教会に対して一般市民がブログを立ち上げて追求する、中東の平和運動家が秘密警察の圧政に対しツイッターを駆使して立ち向かう等、日本では知られていない興味深い実例が数多く紹介されている。著者はこうした事例を社会学的な視点から解説し、来るべき社会を予想する。
タイトルから気軽な内容を予想していたが、結構専門的な理論が展開されており、かなり歯ごたえがあった。といっても専門家向けの本というわけではなく、私のような素人にも分かりやすい解説である。ネット社会というものを理解したい人には良いガイドになると思う。特にネットコミュニティーが発展するための必要条件の部分などは、ネットビジネスに関わる人には非常に参考になるのではないだろうか。ちょっと詰め込み過ぎの観もあるが、内容の濃い一冊。