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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
迷走中ですね,
By 唐沢 大 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: みんな元気。 (新潮文庫) (文庫)
表題作は、ある晩いきなりお姉ちゃんがベッドから宙に浮いているのを発見した語り手(女)が、いろいろなトラブルに巻き込まれる話。相変わらずあの勢いがあるので好きな人にはお勧めだけど、最近の作品で明らかなようにまとまりがない。わざとなんだろうけど、いろいろなプロットが絡み合って発散していく。例えば:・小学生の同級生のモデルみたいな女子に迫られる。いつの間にか消える。 ・そのモデルみたいなの子の彼氏(がいるのだ)のことを好きな「イトウタカコ」という子が登場する。それで、日本中で、「イトウタカコ」という名前の女性が突然次々に死体で発見されるが、なぞは放り出されたまま。 ・お姉ちゃんの彼氏が自分を口説くので悩む。ときどき関係を持つ。もっと悩む。あまり解決されず。 ・妹が空から来た変な家族にさらわれる。この奪還が小説の主要なモチーフのように見えるが実はそうではないかもしれない。 という感じ。こういうのを一つずつ短編にすればいいのに。『熊の場所』くらいのときは、そうやってたと思うんだけどな。あの頃の方がよかった。これから読む『ディスコ探偵』に期待。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
本領発揮は『スクールアタックシンドローム』にて,
By たろう (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: みんな元気。 (新潮文庫) (文庫)
悪くないけど、他の作品に比べると完成度が低かった。元々は『みんな元気。』って言う単行本に、この文庫版『みんな元気。』と『スクールアタックシンドローム』がまとめられてたみたいだけど、文庫なら『スクールアタックシンドローム』の方がはるかに完成度が高いと思う。 発想・構想はいいんだけど、舞城のよさである「無茶苦茶なんだけど最後は上手い具合にまとまってくる感」があまり感じられない。 とりあえず書いてやったぜ!!で終っている。 でも才能の片鱗を感じることは出来る。
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
舞城パワー,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: みんな元気。 (単行本)
大炸裂です。何を考えてこれ芥川賞の候補にすらならなかったのでしょう。表題作は家族のあり方というものを徹底的に書いた作品。だと、一回読んだときは思った。だけど、再読してみると、むしろ人生においての選択をテーマを取り入れたテーマだと思う。選択肢を選ぶとき、選ばなかった人生と選ばれる人生も存在するわけで、とそんな感じ。やっぱりなぜかしら愛に溢れているこの作風はやはり独特ですばらしいです。 個人的に一番おすすめはスクールアタックシンドローム。学校が次々に襲われる話ですが、あまりにあまりにもで面白い。 ただ、舞城王太郎の中で一番読みにくい、とっつきにくい作品なのは確か。初めて舞城を読む人はやはり熊の場所や煙か土か食い物なんかがお勧め。
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