▼第0話/オレの足で…▼第1話/山がよぶ▼第2話/もう!!▼第3話/フライドチキンあげる。▼第4話/前へ▼第5話/友来たる▼第6話/忘れモノ▼第7話/接点▼第8話/冬支度
●主な登場人物/島崎三歩(海外の山々を登ってきた青年。故郷・長野に戻り、民間の救助ボランティアをしている)、野田正人(長野県警の警察官。山岳救助隊チーフで、三歩の幼なじみ)、椎名久美(野田の部下で山は初心者。今ひとつ山を好きになれずにいる)、ザック(三歩のアメリカ時代の山岳救助チームメート)
●あらすじ/会社倒産で職を失った男・伊達。再就職先を求めて何十社も受けた末、やっと見つかったビルの窓清掃の仕事で三歩と出会う。高所恐怖症を隠して入社したため、初日は仕事にならなかった伊達が、翌日も恐怖と戦いながら窓を拭いていると、突然ビルが停電し、宙吊り状態のゴンドラに閉じ込められてしまい…(第0話)。
●本巻の特徴/瀕死の重傷を負い、足に障害が残った男が山にリトライする「山がよぶ」、久美ちゃんの逞しい隊員ライフを描いた「もう!!」、転校するクラスメートとナオタのふれあいを描いた「フライドチキンあげる。」など、全9編を収録。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心にしみる話と、また出会うことができた。,
By
レビュー対象商品: 岳 みんなの山 11 (ビッグコミックス) (コミック)
山と人を描いた連作短篇のこのシリーズも本書で11冊になったが、ここまで一定のレベルをキープしている。胸にじんとしみる話が、必ずいくつかある。これは、なかなか凄いことだと思う。新刊が出るのを心待ちにする所以(ゆえん)であり、その期待が大きく裏切られたことは、まだない。人間味にあふれ、泰然自若とした人柄がにじみ出る主人公の島崎三歩(さんぽ)がまず魅力的だが、脇を固めるサブ・キャラたちもいい。本巻では、かっちょいい山女(やまおんな)ぶりが板についてきた椎名(しいな)と、三歩を兄ちゃんと慕うナオタの活躍が光っていた。 「オレの足で・・・」「山がよぶ」「もう!!」「フライドチキンあげる。」「前へ」「友来たる」「忘れモノ」「接点」「冬支度」の全九話。 なかでは、おしまいから二番目の「接点」の話が印象的。「あの時、私が止めていれば、あの人は死なずに済んだ。私のせいだ。」と自分を責める椎名と、「違う違う。ぜんっぜん違う。」と首を振る三歩のやりとりから、ふっきれた顔した椎名が抜群に素敵なラストまで。思わず、目頭が熱くなった。 巻末のおまけコーナー。ラフな下書きによる四つの掌篇のなかでは、トリを飾る「マスター」のとぼけた味に、くすりとしちゃったな。作者の遊び心に、やっほー。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
Naota,
レビュー対象商品: 岳 みんなの山 11 (ビッグコミックス) (コミック)
I remember I shed tears when his father died in the mountain.Glad to know that he’s grown up to be a good boy and that Sanpo is like his surrogate father (or a brother according to Sanpo). The leading character is Sanpo but other characters supporting Sanpo are just like us, very ordinary human beings. That’s why I feel great when I see them growing up. Gaku-Minnanoyama teaches us not only about mountains but also many things that can be applied to our day-to-day life. It is amazing that the author can come up with so many stories all related to mountains.
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ネガティブな希望とポジティブな諦めと,
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レビュー対象商品: 岳 みんなの山 11 (ビッグコミックス) (コミック)
11巻…「山」を舞台にこれだけ続けられるのは単純に凄い。毎回登場する人物の背景というか、心を丁寧に描き分けている。 久美が泣いたシーン、「もし私が…していたら」という経験は、誰にでもあると思う。 人の生き死にに係る職業は、初めのうちはどうしても辛いだろう。 他人の死に傷付き悲しみ続けて、結局その仕事を続けられなくなる人もいる。 慣れて無感覚になってしまい、相手を人間として感じられなくなり、流れ作業に徹する人も。 三歩はどちらでもない。では何故長年レスキューを続けていられるのか。大袈裟だが「達観」だと思う。 死は本人や周囲が全力を尽くしてもやってくる。受け入れるしかない。 だから、全力を尽くしたのなら、それ以上自分を責める事はない。 死にかけて人生観が変わったと言う人は多い。私も含めて。正直、生きてるだけで有難い。 自分の努力ではどうしようもない事があると知ったら、複雑だと思っていた世界が途端にシンプルになった。 この作品の登場人物の死は、とても簡潔に描かれている。作者も山で死を感じた経験が多いのだろう。三歩のように。 巻末のおまけマンガは最高です。「マスター」では、ありえない三歩と久美のシチュエーションに爆笑。 この二人が結ばれることってあるのかなぁ。久美は三歩を単なる天然だと思ってるしなぁ。 ナオタと少女の淡い初恋のエピソードを見る限り、三歩は小学生男子と同レベルの鈍感だしなぁ…
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