この本は、題名の通り、お寺の作り方をメインルートとして書かれている。
だからと言って、お寺を作る気がない人は読む必要が無いかというとそうでもない。
そもそも、日本にお寺は山のように建っている。なのに、何故、お寺を作る必要があるのか、また、それが軌道に乗るというのは、社会とお寺の関係について、どのような意味があるのか。
現代の社会と寺社との関係性について、ある程度、論考している人間ならば読む価値はあると思った。
この本ではお寺を単立宗派として宗教法人格にしている。何故、そのような選択が必要だったのか。元々所属していた宗派の中で実行することが難しいと考えたからだ。
何故、難しいのか。伝統仏教の構造と、現代の社会が求めるお寺の姿の違いが根底にあることが伝わってくる。
そのような視点で、色々なエピソードを読んでいくと、現代の伝統仏教のあり方と、これからの時代にあるべき、お寺のあり方について、色々示唆を得ることができる。
このようなことに興味がある方は、一読する価値があると思う。