『タッチ』に比べて軽めのイメージがあった『みゆき』ですが、この最終巻は涙なしでは読めません。
お互いの幸せのためにいい兄でいようとする真人と、いい妹でいようとするみゆき。
血のつながらない兄を愛するみゆきの気持ちが随所に表れるこの巻は、読んでいて思わず涙するほど切ないです。
真人の部屋を掃除しながら、置いてあるバットを見て、小さい頃、2人で遊んだことを思い出すシーン。
出かける真人に渡そうとしたお弁当を、とっさに後ろに隠すシーン。
座椅子に腰かけて眠っている兄の足に、そっと寄り添うシーン。
ふざけたふりして、兄にはがい絞めをするシーン。
もう、とにかく読んでくださいとしか言えません。
あだち先生は、ことばを使わずに、空気で心情を表すのがとても上手だと思います。
アニメの主題歌だった「想い出がいっぱい」を聞きながら読むとさらにグッドです!