連載が開始されてからもう30年経つのですね。 開始当時から読んでいました。
最近読み返しているのですが、年を取ったせいでしょうか、読めば読むほど当時より悲しく、淋しく、切なくなります。 血の繋がりがない兄と妹。 妹・みゆきの兄・真人への一途な想い。 伝えたいけど、妹としての立場もあり、伝えきれない。 しかしみゆきは兄に対してやきもち、嫉妬するたびに、また小さいときのこと、一緒に楽しく遊んだ時のことを思い出すたびに、さらにやさしく接してくれるたびに、ますます想いが深まって行く。 真人も同級生のGF、みゆきちゃんへの想いを深めたいが、みゆきの身の上のこと、二人きりの暮らしであることから、みゆきのことが頭から離れることはない。 みゆきちゃんと一緒にいても気になって仕方がない。 優柔不断といえばそうかもしれないが、実際に真人の立場となってみればそうなるのも頷ける。 兄として妹を喜ばせ、楽しませ、淋しい思いをさせないのも、みゆきを大切にする上で必要だからである。
この作品の最後はあまりにも残酷だと今でも思う。 土壇場で一方的に振られたみゆきちゃんは、一生治らないであろう心の傷を負ってしまった。 しかし優一を含めた4人の将来を考えると、真人とみゆきが結ばれるのが最善だとも思う。
人と人とのふれあいの大切さ、難しさ。 それを考えさせてくれる名作だと思います。