まず出てくるのは「すごかった」の一言。「泣けた」「つまらない」「笑えた」よりも先に「すごかった」という感想が出てきます。
ずっと前から気になっていて、このたび、お金に余裕が出来たので全巻まとめて購入して読んでみました。
世界観は「恋愛に医学が敗北した」世界。恋をすると死んでしまう、というとても珍しく、聞いただけでうずうずしてくる(私だけ?)と思います。
主人公や登場するキャラのセリフにいちいち「☆」が付いていて、少し気持ち悪いな……とも思いましたが、なんとか慣れることに成功しました。典型的なショタキャラである主人公はまだ納得出来るのですが、ほかのヒロインにも「☆」が付いているのはどうかと思いました。
1〜4巻で話自体は次巻が気になるような展開となっています。4冊全てで「恋の病」に必死に立ち向かう主人公とヒロインの姿が描かれています。挫折だったり、道を間違えたりしながらも2人で前に向かい続ける姿を見ていると「あぁ……そういえばこれって恋愛モノだったな」って思い出します。
メインのヒロインということで「あひる」はやはり優遇されるというか……それは仕方の無いことなのですが、だからといって妹こと「茜子」の扱いが酷すぎます。散々に引き付けて、叩き落す……「悪を知った正義は、悪よりも悪に染まる」ということを表現する点ではとても上手いと思うのですが、「茜子」に感情移入していた方や気に入ってた方達にはとても辛いかと思います。
ラストはラノベかどうかすら疑いたくなるくらいに壮絶、というかやはり「すごい」でしか言い表せないエンディングでした。テンプレートな作品がたくさん生まれた今の時代には珍しい物だとは思いますが、このエンディングを受け入れられる人は多くは無いでしょう。「面白かった」という感想が2〜3割、「意味わからない、つまらない」も3割程度、「なんかすごい」が残りを占める、そんな感じだと思います。とにかく読み終えて残る感想は「すごかった」なんですよ(笑)
評価を4にしたのは「すごかった」の後に「面白かった」という感じの方が強かったのでそうさせていただきました。−1は主人公のショタっぷりと妹の扱いの酷さです。
この作品は言うなれば恋愛モノの異端です。したがって普通に恋愛モノが読みたい、という方にはまずオススメできません。「普通の恋愛に飽きた」とか「不思議な世界観の話が読みたい」という方は試しにこの話を読んでみるのもいいかも知れません。
でも、この作品を1巻で評価するのはあまりに勿体ないので……1巻を読むなら全巻読んで欲しい、とも思います。なので出来ればお金を貯めて、一括購入してゆったりとお読みください。
それでは(^-^)