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みなさん、さようなら
 
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みなさん、さようなら [単行本]

久保寺 健彦
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

選考委員満場一致
第1回パピルス新人賞受賞作!

「力のある第1回受賞作」
石田衣良

「作者の力わざに感嘆した。すごい」
あさのあつこ

小学校の卒業式で起きた同級生の刺殺事件をきっかけに、団地という狭
い住処から外に出られなくなった少年・渡会悟。悟は団地で友達を作
り、恋をし、働き、団地の中だけで一生を過ごす決意する。だが月日が
経つにつれ一人また一人と同級生は減っていき、最愛の恋人すらも彼の
前を去ろうとしていた――。限られた狭い住処で生きようとした少年
が、孤独と葛藤を引き受けながらも伸びやかに成長する姿を描く、極上
のエンターテインメントであり感動の物語!

内容(「BOOK」データベースより)

芙六小学校を卒業したのは全部で107人。みんな、団地に住んでいた。小学校の卒業式で起きたある事件をきっかけに、団地から出られなくなってしまった渡会悟。それを受け入れた悟は団地で友だちを作り、恋をし、働き、団地の中だけで生きていこうとする。「団地に閉じこもってたら、悟君の友だちは減る一方でしょ。さみしくない、そういうのって?」月日が経つにつれ一人また一人と同級生は減っていき、最愛の恋人も彼の前を去ろうとしていた。悟が団地を出られる日はやってくるのだろうか―。限られた狭い範囲で生きようとした少年が、孤独と葛藤に苛まれながらも伸びやかに成長する姿を描く、極上のエンターテインメントであり感動の物語。第一回パピルス新人賞受賞作。

登録情報

  • 単行本: 332ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/11)
  • ISBN-10: 4344014154
  • ISBN-13: 978-4344014152
  • 発売日: 2007/11
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 79,422位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 特殊な世界、でも共感性の高い物語, 2007/12/4
レビュー対象商品: みなさん、さようなら (単行本)
団地内から一歩も外へ出ないという特殊な状況に身を置く主人公ですが、それに違和感を感じることなく読み進める事が出来ました。最初は中一の息子にも読ませるつもりで買いましたが、内容を読むと(性描写など)少し早すぎる部分があるので大人だけで愉しむ事にしました。しかし、ここで語られている内容はいたって真面目で、ひたむきで、共感できるところが多く、もう少し子供が大きくなれば是非読ませたいと思わせる内容でした。後半はどのように話は集結していくのか(ページ数も少なくなってきたので)少しハラハラしましたが、納得できる結末になっており、最後はうるっときてしまいました。この一冊を通して少年時代から、大人になるまで心の成長を読んでいくことになりますが、主人公の性格付けがキチンとしているため実話にような錯覚を覚える程でした。狭い世界に生きているからこそ、限られた人との繋がりを大切にする、またそれが崩壊していく事に心悩む様が強く伝わって来ました。極端な状況での物語ですが、自身にもあてはまる心理であり、通ってきた経験と照らし合わせ懐かしい気持ちにさせられました。それは、きっと誰もが狭い世界から人生をスタートするからだと思います。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 団地の街で, 2008/6/23
By 
kokodokodoko! (低地) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: みなさん、さようなら (単行本)
東西南北を歩道と道路と線路で区切られたとある団地。
そこまでマンモスではなく,あまり小さな規模ではない団地です。
そこには保育園,酒屋,ケーキ屋,中華料理屋などと図書室などを備えたコミュニティセンターがあります。
その近くの小学校で100人を超える団地の子が同級生として卒業しました。
物語はその春,中学進学の時から始まります。
小学校無遅刻無欠席だった渡会悟は,中学校には通わないで団地の中で過ごすことを宣言します。
団地の外の社会への窓口は小学校時代の友人達と母親のみで成長すること。
少し聞いただけではとても「ゆがんだ」生活になりそうですが,あにはからんや,悟君は自分で体を鍛え,自分で就職先を探し,すくすくと育っていきます。
そのありえないまでの普通の(普通よりもかなり明るめの)青春ぶりに,小説を読んでいるのではなくルポを読んでいるかのような錯覚を覚えます。
そして,明かされる様々な出来事,着実に流れ行く時間。

団地がノスタルジックな存在として一部で注目を集める現在,時間を物語に組み込むには最高の舞台でした。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 ラストが残念!!, 2009/11/7
レビュー対象商品: みなさん、さようなら (単行本)
 主人公の悟は、小学校の卒業式でのある事件がきっかけで、
団地の敷地から一歩も外に出られなくなってしまった。

 それでも悟はひたむきに生きようとした。
毎日団地の図書館でひたすら本を読み、空手の練習をし、外との
唯一の接点である小学校時代の同級生の部屋の周りをパトロールする。

 作者の写実性は圧倒的で、そんな悟を回りは気味悪がる。
けっして温かく見守ったりしないところが、とてもリアルだ。

 しかし、団地の中で悟は恋もし、仕事も見つけ、大人のドス黒い
悪意から子どもを守ったりしながら、スクスクと成長して行く。
(余談ながら、この悪意の描き方も見事でした。)

 悟の周りに、彼を見守る温かい人や理解者ばかり描いていたのでは
白々しく、なんだか「人間を描いている」という気がしません。
悪意のドス黒さや悟を気味悪がったりする冷たさをきちんと描いた
ところが、作者のすごさなんだと思います。

 評価をあまり良くしていないのは、ラストが残念だったから。
悟はやがて団地を出て行くのだが、それはある事件が起こってやむ無く
の事だった。
 
 たしかにそのほうがリアリティはあるのだけれど、できれば成長した
悟が、自分の意志で団地を後にするラストにしたほうが、良かったのでは
ないだろうか。
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