つの丸先生のことは『モンモンモン』を読んでいたときにはくだらん下ネタ漫画家だとしか思っていなかったのですが、その次の作品であるこの『みどりのマキバオー』を読んで、完全に評価が逆転してしまいました。もちろんお約束のように毎回たれ蔵(マキバオー)のうんこが飛び散るなど下ネタも満載なのですが、馬と騎手や調教師とのドラマ、白熱するレース展開、そしてそれぞれの馬の走る姿やチュウ兵衛の生き様に、完全に魅了されてしまいました。
大げさな表現ではなく、生きるとは何なのかということについて、ギャグ漫画家が描いたとは到底思えないような、深い人生哲学がこめられています。
ただし、ご多分にもれずこの漫画にも週間連載だったことの弊害があり、ドバイに遠征後は無理して描かされている感じがしてほとんど面白くありません。
逆に、初めから有馬記念まではずっとハイクオリティーです。とくに日本ダービー編・有馬記念編は圧巻です。そして一旦連載を中止して描き上げた最終回も心に残る非常にすばらしいものでした。