デザイナーの吉岡徳仁さんのモノローグ仕立ての文章と、
有名な本からのフレーズと、もちろん吉岡さんの作品、
その作成風景の写真からなっていて、後ろの何頁かは英文
テキストなので、日本語部分は114頁。
なのに、なかなか手応えがあります。
デザイン門外漢ですが、この本の刺激の量は相当なものだからです。
16章からなっていて、1が
「かたち」出ないものが湧いてくる。
で始まります。
吉岡さん自身どうやってデザインを生み出しているのかが
未だにわからず、それは湧いてくる感じなんだけど、ぼんやりと
見えてくるものがあって、それは決して「かたち」ではない。
という趣旨のこと。これだけでも、仕事でアイディアに困っている
私のような凡人はため息をついちゃいますが、
引用もすごいんです。
朝永振一郎・小林秀雄・レヴィ=ストロース・柳宗悦(まあこれは
そうですよね、引用しますよね)・寺田寅彦・ガリレオガリレイ
などなど。中には既に私も読んだことのある本がかなり含まれていて、
それだけに、デザイナーも文章から刺激を受けるんだな、と
感心してみたり、もっと深刻に感じたのは、同じ本を読んでるのに
感じ方が低いという自分を見せつけられたり。
個人的感想だとは思うんですけど、刺激が非常にあって、
ありきたりできらいな表現ですが”インスパイアされてる”感じを
すごく受けています。
そんなわけでじっくり時間がかかってしまいましたが一通り読んでも
読み直して、寝るときは胸の上に抱えているくらい今好きな本です。