ある日突然、誰かに「あなたの人生はまったく意味の無いものです。」と言われたら、どう思いますか? それどころか「この世界は無価値だ」と言われたらどうしますか?
明日から、どうやって生活していきましょうか? 仕事をする気にもならなくなりますか? 映画マトリックスを思い出してみてください、あなたが生きているこの世界は本当の世界じゃあない、といわれたようなものです。
ニーチェは1900年没ですので、100年以上前の人ということになります。日本でいうと明治時代、今とはまったく状況がちがった世界です。ニーチェが生きたヨーロッパ・ドイツでは、キリスト教的考え方が人の生活そのものであり、道徳そのものであった時代です。
また、貴族や成功を収めた人が、貧しい人を支配する時代であり、支配者は支配し続けるシステムとして、自分の都合の良いように道徳を先導している時代でもあったようです。
どこか、現在の私たちの時代と似ているのは、少し前の時代のやりかた....
例えば、「私たちの親世代のやりかた」では、うまく生きていけない、そんな現実を感じながらも、自分たちの手では、ルールを変えることも出来ない、そんな、閉塞感を感じているところかもしれません。
私が尊敬する、ある人は、今のこの時代を『諦めと皮肉が満ちた世界』 と表していました。それを変えていけるのは、「私たち自身が、可能性の中に生き、可能性の会話を繰り返していくこと」だと言いました。
ニーチェの言う「この世界は無価値だ」ということをひとつの観点として、
あなた自身が、「無価値の何もないところ」から、あなたの心の内なる言葉を信じて 生きていくことこそが、可能性の会話の中に生きることなのだと、そんな風な人生は、きっと楽しく、パワフルで、素晴らしい人間関係を持てる、生き方ではないでしょうか。
この本を読んで、何を感じるかは、人それぞれの経験や観点によるのだと思います。でも、あえて申し上げるなら、お読みになった方が、読まない人生より、少しだけ違う人生かもしれないと思うことです。
========
哲学の勉強はしたことがないのですが、本を読んだり、研修などに参加して、わたしなりの考え方を集めてきました。その後、いろいろな人たちと話すうちに、禅の考え方に近いのではとは、言われたことがありました。かといって、禅もマジメには勉強をしていませんでしたので、まあそのうち本でも読んでみようかと、その程度だったんですね。
少し前のブログにも書いた通り、先日コンビニで、ニーチェのムック本を購入しました。昨年ぐらいから超訳ニーチェといった本も、本屋さんで見かけておりましたので、流行っているんだな〜とぐらいにしか思っていませんでした。
最初は、ブログのネタ程度に考えていましたが、読み進めるうちに、この『まんがと図解でわかるニーチェ』はなかなか現代の私たちの生活にも使えるのではないかという感想を持ちましたので、ご紹介させていただくことにしました。
しかし、書評・読書感想文のたぐいも書いた事ありませんので、ここでどれほどのことがお伝えできるかわかりません、文章の下手さとかはご容赦ください。
========
哲学を専攻した、女子大生が主人公で、レポートを書くためとはいえ、ネットで知り合った哲学に詳しい男性にガイドされながら、ニーチェとは何かということを勉強していくことで、全体が進んでいきます。前編にわたり、マンガと解説の混成ですので、普段、哲学の本など読まない私にとってもわかりやすい内容でした。