ドラッカーを如何に伝えるかに意を用いた一冊です。
『もしドラ』の「柳の下の二匹目のドジョウ」を狙った出版であることはアカラサマですが、出版業界では良くあることの様で目くじらを立てる必要は無いでしょう。重要判断基準は、ドラッカーの入門書・紹介本とて読者の役に立っているかのみだと思います。
結論を言えば、本書をドラッカーを知るための一冊目として購入することは、お勧めできません。本書は、ドラッカーの著作を読む際に隣に置く、あるいはドラッカーの著作を取りあえず一冊読んだ後に解説本あるいは全体像を確認するために活用するのが上策と思います。
本書の「まんが」部分は蛇足と割り切り大人の対応をし、小テーマごとの解説とその「図解」部分、解説文の見出しの立て方こそが著者の藤屋伸二氏のメッセージとして受け取る必要があると思います。
特に敢えて短い英語原文とその和訳を掲げているのは、著者のドラッカー理解を知る上で他のドラッカー紹介者との違いが出ている本書の「肝」部分と思います。
表紙のドラッカーの写真の大きさと背景の黒は、販売にマイナスに働かないかと危惧しますが、販売成績は好調の様です。