原子炉の圧力容器の設計に携わった人から工学者、
物理学者などによる、
地震とそれによる原発の安全性について書かれた本です。
例えば東京電力は、管轄区のは一つも原発をもっておらず、
その全ては管轄外の福島と新潟だけであるとしっかり書かれて
います。そして原発が5重の壁で守られているという言説を、
当時、自分が設計に携わっていた折、原子炉容器が壁だとは
まったく知らなかったと皮肉っぽく書いています。
そして何より、原発推進論者である東京大学の斑目春樹氏
(原子力保安委員会のメンバーでもあります)の曖昧な安全性擁護の主張を厳しく
批判しています。
・3章
例えばかつて原発が暴走しかけたケース
1987年4月23日の福島県沖地震(M6・5)のときの
1号、3号、5号炉のケースなど・・・・・
「福島第一と女川の解析で燃料集合体と制御棒の間隔が場所によって
異なるという炉心の配置のもとでは、地震の揺れによって燃料集合体と
制御棒がゆれたときに出力が急に上がるということが確かめられている」。
さまざまな提言がなされる本書は今こそ読み返すときだと思います。