本誌で隔週連載していた時に少し読んでいたので、買ってみました。
転校生小早川ゆなが、最初に友達になったのが隣席のクラスメート九鬼まりかという設定で、
この観察者ゆなによる、自意識過剰なまりかの面白観察記録といった趣です。
奇行、ネガティブ発言、被害妄想、これらも普遍的な女の子の自意識をまりかがストレートに表現しているだけで、
その無邪気な素直さが、日常と関わることで他者に自意識の微妙なズレとして、まりかの存在が際立つのが面白いです。
自己表現としての打算的なネガティブ発言ではなく、被害妄想を含めて、お気楽能天気ゆえにドスの利いた地が垣間見えて、
極めて人間的でありながら、ある意味精巧無比に創られた自動人形のようなまりかのキャラクターが、不思議な魅力を醸しています。
こんなまりかのドタバタにもめげず(?)時折辛辣なつっこみを入れるゆなの存在が、面白さを引き立ててくれています。
胡蝶ではなく、四コマとして逸脱のない面白さで、気楽に楽しめる良い作品だと個人的には思います。
表紙のイラストと本文との絵柄とに相当なギャップがあったと感じた方もいたようですが、
私自身は既読であることを差し引いても、それほどのギャップは感じませんでした。
ただ表紙のイラストを見ての期待度や実際の感じ方は人それぞれ違うと思います。
ですので、もし不安に思われる方は、出版社のウェブサイトで中身を試しに読むことが出来るみたいですので、
購入前に試し読みしてみては如何でしょうか?