このレビューを見ているのは、きっとお子さんに買おうと思っていらっしゃる方ばかりだと思うので、最後までネタバレしてしまいます。
自分でわくわく読みたい方は、買ってから読んで下さいね。
・あらすじ・
あるところに、とても仲の良い王様とお妃さまがいました。しかし、お妃さまはいつまで経っても子供を授かりません。
「ああ、子供が生まれるのなら、悪魔と約束したっていいのに!」
お妃さまはそう思いました。その想いが届いたのか、1年後、王様夫妻は珠のようにかわいい女の子を授かります。
しかし、お姫様が15歳になる前のある日、お姫様はお妃様達に言うのです。
「私は、15歳になったら死んでしまいます。それが、私が生まれる時の悪魔との約束なのです」
お妃さまは「あんな約束をしなければよかった!」と嘆きますが、お姫様は続けます。
「私が死んだら、棺を教会に置いて、3日3晩正直ものに見張りをさせてください。そうすれば、私は生き返るでしょう」
そして15歳の誕生日、お姫様は言った通りに死んでしまいました。
王様たちはお姫様の言葉に従い、棺を教会に安置します。するとお姫様の体はどんどん灰色になって、石になってしまったではありませんか。
王様はその日から、ある騎士の男に見張りをさせることにしました。
しかしその騎士は1晩目に、お姫様の棺についている立派な宝石を1つ、盗もうとしてしまいます。
そして時計の針が12時を指した時、お姫様の棺が開いて、棺の中から石になったお姫様が現れます。
すると、どこからともなく悪魔が現れ、石になったお姫様を踊らせます。悪い騎士は腰を抜かして、そのまま逃げかえってしまいました。
そんなことが数回続いたのち、王様は国中に、『正直者』を求めるお触れを出します。
そしてお城にやって来たのは、正直者で有名な、農村の青年でした。
青年はその晩から、一生懸命に見張りを始めようとします。
そして12時になった時、再び悪魔が現れました。
青年は物陰に隠れてやり過ごすのですが、石になったはずのお姫様の声が聞こえるのです。
「あと2晩。お願い、あと2晩です。それで私は助かります」
そんな感じで約束の3晩を見事に見張りとおした青年。お姫様の言った通り、お姫様の肌は元に戻り、お姫様は生き返りました。
青年とお姫様の結婚で、物語は幕を閉じます。
・めでたし、めでたし・
……こんなお話です。
幼稚園頃の時に読んで、ドレスの綺麗さ、夜の教会の神秘的なイラストに魅せられ、最近書店で再び相見える機会がありました。
1度死んだお姫様が生き返ると言うストーリーには『眠れる森の美女』のような雰囲気もありますが、悪魔や石というところに、それよりもひんやりとした、物静かな空気を感じ取ることができます。
読み聞かせには向かないかも知れませんが、自分でめくって読む楽しみは十分にある本だと思います!