「まよチキ!」スピンオフ「まよマヨ!」の第2巻。最終巻です。
舞台が、屋敷を皮切りに海・肝試し・温泉と目まぐるしく変わる今巻ですが、(コサメによる)現実と(真宵による)妄想を織り交ぜたお色気シーンでほぼ全編が構成されている黄金パターンは1巻と変わらず、スバルがその被害のほとんどを担うのもこれまた前巻の通りです。
また同時に描かれてきたのが涼月家に「ならねばならない」と肩肘をはる真宵の姿でしたが、必要なのは無理をすることではなく自然と「なる」ことなんだと諭すスバル、そして全てを見越して適切な行動をとった奏によって、立派ではないけれど涼月家の一員となった真宵の姿を描いて、物語はひとまず完結となりました。
原作者コメントによると本作は真宵が主人公のラブコメ作品だったらしいのですが、実際の所は、(真宵とコサメと苺の)情欲と(スバルの)暴力と(苺の)凶器が渦巻く混沌の涼月家を、作り、まとめ、見守り、楽しむ奏の、器の大きさと懐の深さと時に恐ろしくもあるお茶目さ加減を知るための作品。奏が主人公の、変(家族)愛喜劇作品だった気がします。(笑)