まほろ市という共有の舞台の春夏秋冬それぞれに起こった事件を4人の作家が担当。
春が倉知淳、夏が我孫子武丸、秋が麻耶雄嵩、冬が有栖川有栖
…という豪華な執筆陣。
これで季節間に連関があって思いも寄らぬ展開になったりすればこういう作品はもっと輝くと思うのですが残念ながらそれは無し。
そしてこの4作品の中では麻耶雄嵩氏の秋パート「闇雲A子と憂鬱刑事」がずば抜けていると感じました。
一癖もふた癖もある登場人物を動かしながら、この分量の中で大量殺人のミッシングリング、意外な犯人とその結末を織り込む技量には感服しました。
(アクの強い文体なので、麻耶氏の作品が初めてだと何だこりゃと思うかもしれません)
次点は春。
軽いノリで読み進めることができました。
夏。
うーん…氏に求めているものはこんなものではありません。結末が見えやすかったのも少し残念。
そして冬は…厳冬でした。