ピンナップはまほろヴェスパー戦闘服です。しかもこれを見る限り、まほろさんは元から人だったのではと訝ってしまいます。まほろさんが黄色い水溜まりの上にしゃがみ込んでいるのは何故だろう?そして刺さっているドスにもその液体らしきものが掛かっています。マシュー、いやヴェスパーグッジョブ!
それはさておき、今回でまほろはお終いです。
原作者の意図する所があるようで、稼働時間という設定が優にとって余り役立たなかったみたく、優自身に試練を与えたといいます。優は変化を求めず、管理者そのものだといい、優が大人になった時にそれに相応しい相手が降臨するという話なんだそうです。
しかし、この作品を通して、わたし自身どうも引っかかる所がありました。
セイントという名前と存在と共に地上にあらしめるということでした。
対して、地球人は文明も智慧も無く、狡猾で卑怯で料簡の狭い野蛮でえっちである存在という位置づけにあって、最早交渉すら無しということは、恰も幕末や大東亜戦争の日本ではないのかと思えます。
つまり上記の事といい、「セイント」の名は「高貴」であること、それは紛れもなく白人の祖先が「アーリア人」というおしなべて「高貴な人」という隠喩が込められているとしか思えないからです。
つまり、終始無謬であるセイントは、圧倒的なパワーで地球人を屈服させ、思い通りに事を進めてきた白人とそれに順う日本人だということです。
けれど、そこには希望があるようで、仲介役(本当は坂本竜馬みたいなコマ)のヴェスパーそしてまほろがいるわけです。そもそもセイント・マシューの葛藤を解決する存在、日本の古い言葉で「最も美しきもの」という意味の名が付けられた「まほろ」に託されたということは、やがて訪れる争いの黄昏に共に手を取り合わせんとする美しき未来を齎してくれるであろうという願いがあるのかも知れません。