中身を見ずにいきなり買うのは、ちょっとためらわれる画集。
まあ、画集一般がそうであるが。
ジミー大西の絵はキライではない。むしろ興味をそそる。
が、この本では、初期のドヘタなクオリティの低い絵から、クロノロジカルに配列されているので、最初のページから見て行くと、ジミーの成長の跡が辿れるのは良いにしても、「ヘタだなぁ!」という印象から刻みこまれてしまうため、芸術鑑賞としては非常にマズい気がする。
たとえば、ピカソの画集を思い浮かべて欲しい。
バカでも「スゴイ!」とわかる「青の時代」のリアルな画風から、徐々に、絵がメチャクチャになっていく。その衝撃は、心地の良いすがすがしさをはらんでいる。
ところが、この画集は、だんだん上手くなっていくので、子供のお絵描きを親の目で見守るような気持ちにさせられる。
だから、その感じを「べつに気持ち悪くないけど……」と言える人にとっては、買って損はない本だろう。まあ、それなりにインパクトはある。