登録情報
|
印象的な作品を今の気分で三つだけ選ぶとしたら、「叫べ、沈黙よ」「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」「カイン」を挙げます。なかでも、「叫べ、沈黙よ」に戦慄させられました。
聞く人の誰もいない森で木が倒れたら、それは無音なのか否か という議論からはじまる話。登場人物がある動作をする一行に、オーマイガッ! 心臓によくないです。震え上がりました。
「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」は、ある症状に陥って苦しむ男が体験する出来事を描いた話。こちらもぞくぞくしながら読みました。ラストの映像としての見事さと切れ味の鋭さが印象的。
恐ろしかった話では「カイン」。これがまた何ともぞっとする話で。文章の脇に振られていた傍点はなくてもいいんじゃないかと思いましたが、何にせよ、このオチにはぞおっとさせられました。
そんなこんなで、この作品集はとってもバラエティーに富んでいたんだけれど、通奏低音のように流れていたのはサスペンスのぞくぞくする、しばしばぎょっとさせられる味わいでした。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|