出会いの春、友好を深める夏、想いにふける秋、別れの冬・・・
人生の中で誰しもが経験する出会いと別れを、変わりゆく四季の
表情と共に美しく語る絵本。ひとつひとつの文や絵に味わいがあり、
再読する度に、新たな気づきを引き出してくれる作品でもあります。
読後に色々な想像や疑問がわき起こってきました。蛙の生態を
考えれば心配ないのではと思ったり、でもこれはいつの日か
起こりうることだなと思ったり。犬と蛙が出会う前に、それぞれが
経験している別れはどんなものだったのかと思いを巡らせたり、
今という瞬間には、過去と未来が共存しているんだなと哲学的に
なってみたり。そんな風に、いろいろと解釈できる余地があります。
その意味では読者の様々な気持ちを、懐深く受止めてくれる、
聞き上手な絵本だなと思いました。
関連するテーマで思い浮かぶ絵本は「くまとやまねこ」
熊と鳥と猫を通して極限の別れを直視した名作です。
こちらはかなりメッセージ性が強いのでよむのに覚悟がいります。