最初は感心を持たずに見ていましたが、段々引き込まれてしまいました。シャッター通りから憩いの空間へと広げ、商圏範囲を広げたという形式。丸亀の商店街を例に話が展開します。建築士である西郷氏が住民と話合いをしながら街の再生に向わせます。
商店街の人の潜在意識を引き出し、財産権を確保しながら共同的土地対応を工夫し、さらに店舗・街のデザインを手掛けます。
西郷氏が京都の町家と多摩ニュータウンの団地を比較して、京都の町家に感じる不便でありながらも感じる心地よさ、多摩ニュータウンでの便利だけれども効率が優先されている感覚。この感覚は一般の企業ではなかなか醸し出せないものでしょう。空間はサブパプリックとして表現され、私的空間と公的空間の堺に存在する公私が混在する。縁側と呼ばれるもので、人が交流する程よい空間です。多くの家で扉に閉められたプライベート空間が優先されているように。
行政へのうまく説得し、資金を得て、街は再生されていくという途中経過ですが、今後の閉そく感が続く日本の行政政策に対しても何かヒントになる内容があるような気がします。