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一巻目から気にはなってましたが、メッセージ性が強過ぎます。登場人物一人一人が現代社会の矛盾を熱弁しなくとも、歩んで来た道のりで訴えかけて来るものは十分過ぎるほどあります。その点前作の方が、すんなり物語りに入る事ができました。
良かった点は、馬見原刑事の奥さん(佐和子さん)の生き方にはグッと来るものがものありました。息子を亡くした事と、夫の生き方への不信感から心を病んでしまいますが、何とか自力で生きて行こうとうする姿は、前作になかった部分です。
天童氏の短編集「あふれた愛」&前作(単行本)の「家族狩り」と合わせて読めば尚今回の作品が深いものになると思います。
天童氏の新刊は、待ちに待ってました。1~5巻まで毎月楽しみでした。次回作も楽しみにしています。
事件を発見した、高校の美術教師・巣藤俊介。事件をきっかけにより無気力になっていた彼の中で、何かが変わり始める。
児童相談センターの心理職員・氷崎遊子は、児童虐待にあう少女の対処をめぐり、大きな壁にぶつかる。
そして、事件を一連の連続殺人として捜査を続ける、警部補・馬見原。かれの二つの「家族」に大きな転機が訪れる。
第五部では、事件に関わったそれぞれの「家族」が互いにリンクし、それぞれの方向性が示される。
「家族の崩壊」と「そのしわ寄せに苦しむ弱者・子供」そして「その子供達の成人後」という本作品のテーマは、大ベストセラー「永遠の仔」に通じるものである。「家族狩り」発刊当時と比べて家族を取り巻く状況は悪化し、様々な事件が多発している。この五部作を通し、ともすると事件そのものの凄惨さに目がいきがちであるが、一番分かり合えるはずの「家族」「親子」の難しさの方が怖く、そして感動を覚えた。作者のメッセージをしっかりと受け止めたい。
本作品は今年の出版界最大のニュースとなるであろう。
“愛”って複雑ですね。
注ぎ方を間違えると“暴力”にしかならない。
押し付けるだけではいけない。... 続きを読む
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