原発問題を扱った「まだ、まにあうのなら」を知っていて敢えてこの書名にしたのだろうかと訝っていたが、読んだら、やはりこの題にせざるをえない本だと納得した。新しい技術を社会に導入しようとする人々は、そのメリットは宣伝しても、デメリットには口をつぐむ。深刻な原発事故は日本国内で実際に起きてしまったが、生命倫理関連の問題で、著者が心配しているような事態が現実化しないために是非多くの人に読んでもらいたい。それにしても、臓器移植に関する本の中で、リーマンショックについての簡潔にして的確な解説を読めるとは思いもよらなかった。とにかくこの本の第4章を読んでみて欲しい。