最近「片づけ」や「断捨離」が流行のようで、数冊手に取ってみたがどれもピンとこなかった。片づけ下手な私にとって、この手の本を読んでも上手くいかずでもう縁がないものかと思っていたのだが、いやはや本書は「片づけ」の本質とは何なのかに迫った、非常に役立つ良書である。
片付け下手な私にとってまさに目から鱗であったのは、本書のテーマである「散らかさない」こと。
なるほど、その通りである。
「散らかす」ことがなければ「片づける」必要はない。だって、片づけても「散らかし」てしまえば元の木阿弥。休みの日に気合いを入れて掃除したのに、次の休日にはひどい散らかりようになっている理由はここにあったのだな。
本書には、自分の行動を振り返ってみて「ついつい」やってしまっていることがストレートに指摘されている。
・家に帰って、荷物や郵便物をついつい置きっぱなしにしてしまう。
・財布の中に入れたレシートがそのまんま
・とりあえず、この書類は横に置いておこう。
・帰宅して座り込んじゃったら、何もする気がおきなくなる。
なるほど。
当てはまることだらけで何の反論もできない。
こういった「散らかし」癖を治すことで、そもそも「片づける」必要性すら消してしまおうというノウハウが書かれている。さまざまな片づけ本が発売されているが、おそらく本書の「散らかさない」ノウハウと「散らかさない」ための習慣を身につければ、これ以上「片づけ本」を読む必要がなくなるはずだ。