表紙だけでは軽く読めるチープなコメディ漫画の印象がしましたがところがどっこい,熱血文学ストーリーです。表紙で読むのをためらいましたが。主人公の少女が男装して文学をやるというのだから,男装とか女装とかの設定に飽き飽きしてきている自分には引いてしまうものがあった。
でもそれは流行りに関係なく,女性が本を自由に読めない時代に文学をするのに必然で主人公の決意のかたさと熱いおもいのあらわれでした。
本の装いはこっています。全ページこげ茶色の一色刷りで舞台となっている時代の内容と合っています。
登場人物たちも個性豊かで,文学に対して色々なスタンスを持っています。書かないで読書だけを楽んでいるグループも出てきて対照的です。
主人公の少女は文学仲間と出会い,彼らは雑誌を立ち上げます。主人公は詩や小説を書きますがまだ日記レベルという評価を仲間からされていますが,はたして文豪になれるのか,成長する姿を見ていきたいです。
文学じたいマイナーなサブカルチャーになっているので中には文学そのものや関わっている人を侮蔑する人もいます。(評者も相手や作品によっては人のことはいえないが)そんな方々をはじめ,ただ小説を読むのが好きという人も読んでみてほしい漫画です。
漫画の現場を舞台にした漫画が最近増えています。文学を現場にした漫画もあったらと思っていたところでした。長く続いて欲しいです。二巻で終わりにならないで下さいねー。