デビュー2作目,1作目からのシリーズ扱いになっています.
主人公の通う学校が舞台で,文化祭や登場人物にも学生が多いため,
にぎやかなやり取りなど,学園ミステリという雰囲気になっています.
ただ,1作目と同じく『専門知識』への数ページに渡る長いセリフ,
さらに遺伝学や生態学,シェイクスピアからの引用(英文)の多用,
また,物語を動かす大きな事件が中盤あたりまで起きないこともあり,
読んでいてつらく感じることが多く,なかなかページを進められません.
もちろんこれらは真相に繋がり,意味もわかるにはわかるのですが,
先にむずかしい『専門知識』があり,事件や謎はあとづけされた印象.
重要人物に隠されていた秘密や心理も,確かにうまく持ってきたものの,
ちょっとキレイにハマりすぎてというか,強引なように感じてしまいます.
特定の分野に絞った作風は,これはこれで悪くはないと思うのですが,
今のところ独りよがりで,読み手側は置いてけぼりを喰らっているよう.
自分が無学のせいもあるにせよ,もう少しわかりやすくお願いしたいです.
なお,シリーズものですが,作中で人物や背景などがほどよく語られます.
そのため,1作目を読んでいなくても詰まったりすることはないと思います.