初めて昌原さんの単行本を購入される方には星5つです。
既出の単行本と重複しているエピソードが下記の通り半数を占めます。
集英社「人情幕ノ内〜Fundamental Fiction1(2巻は出版されず)」
第二幕『ノミの夫婦』
リイド社「御誂 人情幕ノ内」
第一幕『笑顔』、第三幕『残暑』、第五幕『おちか』、第七幕『竹坊』
まだ単行本未収録のエピソードが沢山有るのに、2009年にB6版で同じリイド社から出ていた単行本と4編も重複した内容で、A5版と大きさを変えて出版した意図が良く解かりません。
なにか事情が有るのかもしれませんが…。
但し、雑誌掲載時の作者の照明効果を熟知した見事なカラー頁をそのまま収録したエピソード(第九幕『精霊馬』)を初め、単行本初収録作も5篇(残りは第四幕『果し合い』、第六幕『父子』、第八幕『夫婦』、第十幕『戯画・好色女尻草紙』)御座いますので読めて良かったとは思います。
集英社時代も佳作にも関わらず、一巻で終了してしまい、一部エピソードが単行本化されなかった前例が御座いますので(それをリイド社さんが救い上げて『御誂 人情幕ノ内』に収めた訳ですが…)、現在未収録のエピソードは是非とも単行本化される事を祈っています。