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100 人中、87人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リスクの考え方が変わります,
By aaaieu (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
確率統計の側面から金融市場を語っている本です。投資について、確率統計が持ち出されるとき、ランダムな事象のほとんどの部分が一定の範囲に収まる、その内側を利用する話がほとんどです。分散投資をして、ボラティリティを小さくする話とか。
この本でタレフが取り上げているのは、一定範囲の外のまれな事象についてです。このような事象を「黒い白鳥(black swan)」と呼ぶのですが、僕らは、この黒い白鳥を無視して物を考えがちです。でも、黒い白鳥はまれに(でもいつかきっと)やってきて、ものごとに決定的な影響を与えるのです。 起こる可能性が高い事柄に思考を集中させる道具ではなく、まれにしか起こらないけれども影響の大きい事象に思いを寄せる、そんな思考法の転換に気づかせてくれた貴重な読書経験になりました。 たぶん、読者のほとんどが投資に興味がある人なのだろうけど、投資の話はあくまで説明のための事例に過ぎなくて、もっと一般的な日々の暮らし、人生に影響を与える種類の本です。その意味で、「投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」という副題が読者を限定してしまっていてもったいない気がします。
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
言葉がわかりにくいが独自の視点は興味深い,
By
レビュー対象商品: まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
独特の用語や言い回しが多く、翻訳物であることもあって、本書の内容のすべてを正確に理解することは難しかった。が、本書の視点には独自のものがあり、自分自身、常々、投資においては「まぐれ」(あるいは「幸運」「たまたま」)の要素が非常に大きいと感じていたので、共感するところは多かった。
確率論や生存者バイアスや期待値、後知恵などの点については、あらためて納得する点が多かった。未だに世にあふれる「○億儲けた」系書籍のアホくささをあらためて感じた。また、多くのテクニカル分析についてのコメントも同様にほとんど意味がないものだろう。 多くの個人投資家に必要なのは、通常考え得るいかなる事態(黒い白鳥が現れる事態)になっても破綻するようなことのないスタンスを持ち、訪れるかどうかはわからないが、いい意味での「まぐれ」をうまく生かせるよう、あるいは「まぐれ」に恵まれる前提条件を整えておくような運用を継続していくことではないか。
78 人中、67人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
運がいいとか、悪いとか,
By
レビュー対象商品: まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (単行本)
人は、投資に成功した時は、「自分は実力を発揮した」と思いがち。
また、失敗した時は、「自分は運が悪かったんだ」と思いがち。 タレブは、貴方たちは、そもそも「運」と「実力」の違いがわかっているのかと問いかける。 投資における、偶発性の意味を考察し、「運」と「実力」の違いを明らかにした後、 生物学、物理学、哲学、文学、その他あらゆるジャンルに、ランダムに触手をのばし 人を笑わせる。 しかし、タレブの話を聞いているうちに、いつのまにか、自分の過去を振り返り、 色々な事を思い出し、あれは運だったのか、何だったのかと感慨に耽ってしまう。 不思議な魅力を持った本だと思う。 (ご参考) 一括注文のペアとなっている、イアン・エアーズの「その数学が戦略を決める」は コンピューターによる大量のデータ処理により、統計学の推定が専門家を超えたと言う。 一方、ナシーム・タレブの「まぐれ」は 人生は一回しかないので、確率論からは母集団が少なすぎ、偶発的なものが成功を左右すると言う。 一見、正反対のことを言っているかに思われるが、実は矛盾はしない。両者共に面白い。脱帽。
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